CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)市況考察とヘッジを使い「金利」を活かす手法|寄稿:響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は、9400$前後でボラティリティの高い動きを見せている。こういった激しいスパイクの特徴としては、相場の天井圏や底値圏、もしくはトレンドの転換として現れることが多いと言えるだろうか。

現在の価格帯から見ると短期天井圏での動きと見るか、MA200日のラインを明確に抜けてきた事で日足レベルで一旦トレンドは転換したと見ていくか判断が難しいところだが、トレード戦略という見方でしていくと、レバレッジをかけた証拠金取引では無く、BTC現物の買いで積極的に入っていきたくも感じる。

執筆者のトレード戦略としては、現物を保有しながらのレバレッジ取引で上下の激しい動きを狙っていく戦略だが、短期レバレッジ取引は、ボラティリティ(急変動時の値幅)の取りやすいショート戦略に旨味を感じる。

現状はレンジ相場にあるため、明確なレンジ抜けをしたらトレンドが出た方向に乗りたいと考えるが、明確なレンジを想定するのが非常に難しい相場である。上は10,000$まで、下はMA200日ラインがサポートに変わるであろう9,000$のラインを一旦のサポートラインと読みたいが、9,000$を割るシナリオを考えていくと、次のサポートは直近急騰前の8,400$〜8,500$前後まで見ていきたい。

OI考察

BitMEXのOi(Open Interest : 未決済建玉)が1B(10億ドル)前後の推移をしており、未決済ポジションが非常に多くボラティリティの高い状況が続く、過去を見ても1B前後は高い水準に感じる。

イーサリアム(ETH)の価格が直近の高値を追うような上げでBTCも動意付いているが、上げるとBTCの高値は抑えられてOIが貯まっていく状態。BitMEXの資金調達率を見ても、ある程度の調整が無いと、これ以上高値を追っていく展開は厳しようにも感じる。

金利考察

画像を見てわかる通り、BitMEXのFundingRateが恒常的に高い状態が見て取れる、こういった場面でのトレード戦略は色々と考えられるが、初心者~上級者まで、「リスクを最小限に抑えて相場に右往左往せず、Fundingを取りに行く」ことを一つのトレード戦略として今回勧めてみたい。

厳密に言うと、/JPY(日本円建て)で見るなら為替の損益のヘッジも考えていかないといけないが、為替の動きを見るのは一般的な層にとって困難を極めると考えられる。

したがって、今回は為替のヘッジを無視してBTCの現物を買いで保有。BitMEXで同数量になるように調整してショートを保有。1日3回のFundingを狙うようなトレード戦略を想定した。

上記の戦略は、BitMEXで買い持ち側にFundingが発生する状況でとる事ができる戦略だが、逆にマイナスFundingとなった際は、通常レバレッジ取引では建玉持ち越し分に関して手数料がかかる事が一般的なので、こういった場面ではTAOTAO社のポジション持ち越し無料キャンペーンを利用するのも一つの案と言える。

リスクの高い短期的なトレードも面白いが、そういったボラのある相場が年中続く訳ではなく、方向感の乏しい難しい相場もあるので、様々なトレードの棚(引き出し)を持って相場に臨むことができると、状況に合わせて柔軟に立ち回る事ができると執筆者は考える。

寄稿者:@Whiskey_bonbon_
日本株に始まり投資投機の経験は20年、幅広く分散投資を心掛ける。生涯を見据えた長期の投資も行うが、仮想通貨はFXを使った投機を好み積極的に行う。

CoinPostの関連記事

ビットコイン(BTC)今後の展望とTAOTAO新情報ツールの活用|寄稿:響
CoinPost所属ライターの著名トレーダー「響」が、仮想通貨ビットコイン(BTC)今後の展望について独自考察。本日17時にDeribitカットオフが控えるなか、TAOTAOの新サービス「Trade Blotter」の有用性と活用ポイントも解説した。
マイナー損益ラインとチャートから見るビットコイン価格考察|仮想通貨市況(寄稿:響)
ビットコイン市場におけるマイナー損益ラインとチャートから、仮想通貨の著名トレーダー「響」が独自考察。BTCオプションや個人のポジション動向と併せて、今後の展望を探る。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 火曜日
17:09
仕組み債発行のDeFi「Cega」、イーサリアム展開へ
仕組債のスマートコントラクト化に取り組むCega Genesis Corporationは、約7億円の追加調達が完了したことを発表した。Cegaは来週にもイーサリアムへの展開を開始し、レバレッジド・オプションを含む新たな製品ラインナップの拡大を加速する。
14:26
パリ「バーガーキング」、仮想通貨決済対応の充電端末を設置
パリの「バーガーキング」が仮想通貨決済を受け入れる電子機器充電端末「Instpower」を店舗に設置したことが明らかになった。Instpowerは大手仮想通貨取引所バイナンスのBinance Payで使用できる。
12:41
アリババクラウド、渋谷にゲーム開発者向け「ブロックチェーン・ラボ」新設へ
アリババグループ傘下のアリババクラウドは、Web3時代に向け日本のゲーム開発者支援のため、東京渋谷にブロックチェーン・ラボを立ち上げると発表した。ゲーム・VRコンテンツ開発会社のSkeleton Crew Studioと提携し、4月に開設する予定。
12:35
三菱UFJ信託銀行ら、国内発行ステーブルコインの相互運用に備えた技術連携を開始
ステーブルコインの相互運用 三菱UFJ信託銀行株式会社は28日、国内で発行が予定される多様なステーブルコイン間の滑らかな相互移転・交換の実現に向け、株式会社Datachainと…
12:00
メイカーダオ、DAO分割へ前進
DeFi大手Makerプロトコルを管理する分散型自律組織「MakerDAO」は、改善提案が仮想通貨メイカー保有者による投票で可決したことを発表した。将来のビジョン「Endgame Plan」を実現するための基盤となる組織構成や枠組みで構成される。
11:57
CFTCのバイナンス提訴で仮想通貨売り優勢、リップル裁判の思惑めぐりXRPは逆行高
米商品先物取引委員会(CFTC)によるバイナンス提訴を受けBNBを中心に暗号資産(仮想通貨)が下落した。一方、SECとのリップル裁判をめぐりRipple新CEOや弁護士発言を受け前向きな決着期待が台頭、XRPが逆行高している。
11:50
グッチ、YugaLabsと複数年のパートナーシップ締結
高級ファッションブランドのグッチは、NFT開発スタジオYuga Labsとの複数年に渡るパートナーシップを発表。メタバースゲーム「Otherside」にも参加する計画だ。
11:32
バイナンス、ステーブルコインTUSDの通貨ペアを増やす
BUSDの代替手段 バイナンスはステーブルコインTUSDの通貨ペアを増やす予定だ。 LDO/TUSD、MATIC/TUSD、OP/TUSD、SOL/TUSD、SSV/TUSD、…
11:30
KDDI、Oasysバリデータに参画 ゲームやエンタメ分野で提携へ
KDDI株式会社は28日、国内発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のバリデータとして参加すると発表した。
11:00
欧州理事会、スマートコントラクトを制限する可能性のある法案に合意
EU理事会は、データ法に基づく法案に合意。データの公正利用などに関する規則だが、仮想通貨のスマートコントラクトにも影響を与えるのではないかと懸念されている。
10:25
Polygon zkEVM、メインネットのベータ版をローンチ
Polygon Labsは、仮想通貨イーサリアムのスケーリングソリューションPolygon zkEVMのメインネットのベータ版をローンチしたと発表。特徴や今後の計画について説明している。
10:05
米コインベース、Flareトークン(FLR)上場候補に
米コインベースは28日、暗号資産FLR(Flareトークン)を上場ロードマップに加えたことを発表した。
08:30
米CFTC、バイナンスとCZ氏を告訴
米CFTCは、仮想通貨取引所バイナンスと同社のCZ氏らを提訴したと発表。バイナンス本体が米国法に違反したとし、提訴した具体的な理由を説明している。
08:10
米マイクロストラテジー、約200億円分のビットコインを買い増し
米ビジネスインテリジェンス企業「マイクロストラテジー」は27日、1.5億ドル(約200億円)相当のビットコインを購入したことを発表した。
07:25
金融不安一服で銀行株に買い戻し ナスダックは反落|28日
本日のNYダウは銀行株の買い戻しに支えられて続伸し+194ドルで取引を終えた。CFTCによるバイナンスの告訴は仮想通貨の下げ材料となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア