ガス代の肩代わりが可能に
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ソリューション「アービトラム(ARB)」は5日、エコシステムで稼働するOrbitチェーンが独自のガストークンを使用できる機能をローンチしたことを発表した。
この機能が実装されたことで、各Orbitチェーンは取引手数料にイーサリアム以外のERC-20トークンを使用できるようになった。これにより、独自の経済圏を構築することも可能になる。
Custom gas tokens for Arbitrum Orbit chains are now supported!💙🪐
— Arbitrum (💙,🧡) (@arbitrum) January 4, 2024
Orbit chains can now use any ERC20 token for their transaction fees, allowing projects to build vibrant native economies.
Since the initial launch of Arbitrum Orbit, custom gas tokens have been the most… pic.twitter.com/pxWh582q4M
L2とは
「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。
▶️仮想通貨用語集
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Orbitチェーンとは、各プロジェクトが自身のニーズに合わせて構築したブロックチェーンのこと。このブロックチェーンは、アービトラムのエコシステムでL3チェーンとして稼働する。
今回の発表によれば、ガストークンをカスタマイズできるようにすることは、Orbitチェーンのエコシステムが最も望んでいた機能だという。これまでOrbitチェーンでは、取引手数料の支払いにイーサリアムしか使用できなかった。
活用事例
今回の発表では、ゲーム専用チェーン「Xai」らのプロジェクトが、すでにこの機能を活用していると述べている。
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Xaiでゲームを展開する「Ex Populus」の共同創設者は「The Block」に対し、以下のようにコメントした。
今回の機能を活用することで、ユーザーの取引手数料を肩代わりすることができるようになり、ユーザーの参入障壁を下げることが可能になる。
Web3ゲームの人気が高まらないのは、従来のユーザーが参入してこないからであると我々は考えている。
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The Blockによればアービトラムが発表している以外にも、モジュラー型のブロックチェーン「Celestia」らも今回の機能を実装するという。
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