マクロ経済と金融市場
15日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比210.8ドル(0.53%)高の40,211ドル、ナスダック指数は74.1ポイント(0.4%)高の18,472で取引を終えた。
東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比209円(0.51%)高の41,399円と続伸した。
国内上場企業のメタプラネットは、24日付で21.88 BTC(2億円相当)を買い増したことを報告した。
*Metaplanet purchases additional 21.88 $BTC* pic.twitter.com/zCXzKFudog
— Metaplanet Inc. (@Metaplanet_JP) July 16, 2024
これによってメタプラネットのBTC保有量は225.6BTC(22.5億円相当)に達した。平均購入単価は997万円。
米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、大統領選のトランプ優勢を受け、マラソンデジタルやライオットなどのマイニング関連株が急騰した。さらに、ビットコイン(BTC)を大量保有するマイクロストラテジー株が前日比15.3%高の214.5ドルに、米国最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するコインベースが11.3%高の242.8ドルと物色されている。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比3.7%高の1BTC=64,744ドルに。日本円建てで1000万円台を回復した。
日足では50日移動平均線を上抜けた。短期的には調整局面を脱してトレンド転換し、1つ上のレンジへと回帰したと言える。
Coin GlassのTotal Liquidations Chartでデータを確認すると、1.6億ドル規模のショート・スクイーズが発生しており、利益確定の動きも散見されるところだ。
週足では、7月第1週の大陰線を後続のローソク足が包み込む形となっており、市場の反転を示唆する。
1BTC=65,000ドル付近では戻り売り圧力も想定される中、直近高値の72,000ドルをブレイクできるかどうかが目先の焦点となろう。
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相場の下押し圧力となっていたドイツ政府によるビットコインの大規模売り終了が市場心理の改善につながったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測、ビットコイン現物ETFへの資金流入、来週予定されるイーサリアム現物ETFの承認予想も需要を押し上げた。
RSI(相対力指数)やCrypto Fear and Greed Index、マイナー動向にて相場反転シグナルが出始めたところで、大統領選におけるトランプ優勢が買い戻しに繋がったと見られる。
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もっとも、相場上昇の主要因としては、トランプ氏が米大統領選で優勢になり始めたことが挙げられる。
厳密な世論調査ではないものの、暗号資産予測マーケットのポリマーケット(Polymarket)や大手ブックメーカーの予想オッズでは、公開討論で精彩を欠くなど高齢化に対する懸念強まるバイデン氏とは対照的に、銃撃事件直後ですら力強いリーダーシップと連帯感を示すことに成功したトランプ氏の勝利予想が急上昇している。
票田獲得のリップサービスが含まれると懐疑的な見方がありつつも、トランプ氏が暗号資産(仮想通貨)関連政策に肯定的であり、副大統領候補にジェームズ・デイビッド・ヴァンス上院議員を指名したことも、暗号資産(仮想通貨)業界にとっては追い風だ。同氏はかねてより、暗号資産関連企業に対する米SEC(証券取引委員会)の過剰規制について批判的な立場を取ってきた。
一方で、ジョー・バイデン大統領が任命したゲイリー・ゲンスラーSEC委員長は、暗号資産の有価証券性を巡る問題で、過去数年間にわたり関連企業の提訴や執行措置を繰り返してきた。
その強硬的な規制アプローチについては批判も浴びており、共和党への政権交代が実現した場合は、任期途中での退任を迫られる可能性が高い。
そうなれば、SECと係争状態にあるコインベースやコンセンシスなどの暗号資産(仮想通貨)関連企業のみならず、VanEckなど大手資産運用会社が申請する「ソラナ現物ETF」などの承認確率にも優位に働くことが見込まれる。
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アルトコイン
このような背景から、アルトコイン市場でも幅広い銘柄に買いが入った。主要アルトでは、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が4.4%高の3475ドル、ソラナ(SOL)が4.02%高の157.8ドル、XRPが4.9%高の0.55ドルと全面高に。
ドージコイン(DOGE)が6.5%高の0.12ドル、シバイヌトークン(SHIB)が10.7%高となるなど、ミームコインのボラティリティ(価格変動性)が大きい。
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