はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン値固め、ドイツのBTC売り圧解消なら相場にプラス|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

7/6(土)〜7/12(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週、7/6(土)〜7/12(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、先週の下落から一転して値固めの様相を呈している。

ドイツ政府によって押収されたBTCが市場に放出される中、米国の現物ビットコインETFには堅調な資金流入が続き、週前半のBTC相場は戻りを試す展開となった。しかし、10日にドル建てBTC相場が200日移動平均線を回復すると、その後は失速した。

11日にも堅調なETFへの資金流入を背景に、相場は再び上値を試したが、6月の米消費者物価指数(CPI)発表直後の本邦政府・日銀による為替介入でドル円相場が急落し、円建てBTC相場の上値を圧迫した。さらに、この日の米株式市場では、大型株から中小型株への資金ローテーションによってナスダックが急落し、BTCは週前半の上げ幅を縮小した。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

先週はMt.GoxのBTC弁済が始まり、相場は高値レンジ下限の5.65万ドルを下抜けるも、その後は事実確定買いの様相で買い戻された(第2図)。週明けの相場は再び5.65万ドルをわずかに下回っての取引となったが、弁済開始を懸念した売りが巻き戻る形で底堅く推移した。

この5.65万ドルはBTC相場とって引き続き重要なチャートポイントとなると指摘される。週足では、同水準がダブルトップのネックラインともなっており、今週の週足が5.65万ドルを上回って取引を終えれば、先週の下落がベアトラップ(ダマシ下げ)となる可能性も浮上する。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】
出所:Glassnodeより作成

一方、先週に引き続き、今週のオプション市場でもアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプット(権利行使価格が原資産価格より低いプットオプション)を積極的に物色する動きは確認されなかったが、米CPIの下振れを受けてもアップサイドのコールオプションを物色する動きも乏しい(第3図)。

先週と比べれば、今月中に期限を迎える5万ドル〜6万ドルストライクの間で若干の建玉の増加が認められ、「材料消化からの速やかな復調」というよりは、期近のプットとコール双方のショートで短期的な「相場の膠着」を見込んでいる格好か。

【第3図:Deribitにおけるストライク毎のBTCオプション建玉】
出所:Glassnodeより作成

一方、今月に入ってBTCの売却ペースを早めていたドイツ政府だが、1月に約5万BTC(約4532億円)あった残高は、今週約9,000BTC(約815億円)まで減少した(第4図)。ドイツ政府は、直近数日間では1日におよそ3,000BTC〜1.2万BTCを売り捌いており、このペースが続けば向こう2・3日程度で売却が完了する見通しだ。

ドイツ政府のBTC売り圧力が解消されれば、今週のようなETFとドイツ政府の綱引き状態が解消されると指摘され、BTC相場にはプラスとなろう。

【第4図:ドイツ政府のBTC残高】
出所:Glassnodeより作成

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:ビットコイン相場900万円割れ、弱地合い脱却までもう少しの辛抱か|bitbankアナリスト寄稿

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。
18:00
Polymarket(ポリマーケット)とは?仕組みや将来性をわかりやすく解説
Polymarket(ポリマーケット)とは、未来の確率をUSDCで売買する分散型予測市場。米大統領選で注目を集め、Google Financeにも統合。仕組み、特徴、課題、今後の展望をわかりやすく解説。
16:18
ロビンフッド幹部、ビットコイン財務戦略は「検討中」
米ロビンフッドがビットコイン財務戦略導入を検討。第3四半期の仮想通貨収益は300%超急増の約413億円を記録。上場企業のBTC保有トレンドが加速する可能性。
14:05
著名投資家ダリオ、FRBの量的緩和再開はバブル加速への引き金 更なるインフレリスクを警告
ブリッジウォーター創設者レイ・ダリオ氏が、FRBの量的緩和再開は従来と異なり「バブルへの刺激」になると警告している。現在の状況下でのQE拡大は、実質金利の低下や株価収益率の上昇につながり、テック/AI/グロース株や、金などの価格を押し上げる可能性がある。
13:35
ビットワイズ、ドージコインETFの20日以内上場を目指す動き=ETF専門家
ビットワイズがドージコインETFで「8(a)手続き」を採用。ブルームバーグアナリストによると、11月6日の予備目論見書提出から20日後の11月26日頃に自動承認される可能性。SECの介入がなければ上場実現へ。
13:10
サークルとコインベース、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」施行で重要な提言
サークル社とコインベースが米財務省にジーニアス法施行に関する提言を提出した。ステーブルコインの公平な競争条件の確保や利回りをめぐる過剰規制の回避などを求めている。
13:01
日本3メガバンク共同でステーブルコイン発行へ、金融庁が「FinTech実証実験ハブ・決済高度化プロジェクト」を支援 
金融庁が決済分野に特化したプロジェクトを新設し、みずほ・三菱UFJ・三井住友の3メガバンクによる共同ステーブルコイン発行を初の支援案件として承認した。信託型の枠組みで100万円の送金上限が撤廃され、円建てに加え米ドル建ても視野に。片山財務相も支援を表明し、国を挙げた金融イノベーション推進が本格始動する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧