はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FOMC控えビットコイン様子見基調、逆行高のXRPは5ヶ月ぶり水準の100円台回復

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比203ドル(0.5%)高の40,743ドル、ナスダック指数は222.7ポイント(1.28%)安の17,147で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比156.4円(0.41%)安の38,369円となった。金融政策決定会合において、政策金利を0.25%に引き上げるとの観測が相場を押し下げている。日銀は今年3月にマイナス金利政策を解除した。

昨今では米国との金利差などを背景に1ドル=160円台に達するなど歴史的な円安水準が懸念されており、金融正常化が求められていた。日銀の利上げ警戒もあり、日経平均株価は下落基調にある。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、ビットコイン(BTC)続落に伴い、コインベースが4.1%安の224.4ドル、マイクロストラテジーが4.7%安の1604ドルと下落している。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)をDL

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比0.49%安の1BTC=66,060ドルと続落した。

BTC/USD日足

ビットコイン・カンファレンスに登壇したトランプ演説では、暗号資産(仮想通貨)業界を支援するための熱量は市場想定を超えてきたが、ビットコインを国家戦略準備金にするサプライズについては事前リークで織り込み済み。米国政府の資金移動懸念も重なり、心理的節目で反落したものと見られる。

関連:「ビットコインの最高値更新には、トランプ講演だけでは材料不足」QCP分析

関連:ビットコイン7万ドル回復も反落、米国政府の大規模送金が動揺誘う

また、政権交代を目指す共和党のドナルド・トランプ氏の当選確率(支持率)を、民主党のバイデン大統領の後釜であるカマラ・ハリス氏が猛追しているとの世論調査が増加傾向にあることも強気の投資判断を曇らせている。

これまで、執務能力に衰えの指摘されてきたバイデン大統領との一騎打ちを前提にトランプ氏が大幅優勢とされてきたが、バイデン氏撤退後に雲行きが怪しくなってきたからだ。報道によれば、カマラ・ハリス氏はミシガン州議員のゲイリー・ピーターズ氏を次期副大統領候補にすることを検討している。

ゲイリー・ピーターズ氏は、テロ活動の資金調達のための暗号資産(仮想通貨)の違法使用について規制する「マネーロンダリング法」を支持しており、暗号資産(仮想通貨)にも懐疑的とされる人物だ。

仮にトランプが当選したとしても、大統領の一存で決められない政策については、その実現可能性を慎重に見定める必要がある。

したがって、9月10日に開催予定の第2回「大統領選挙討論会」における直接対決によって、大統領選の予測市場や世論調査の結果が変動した場合、暗号資産(仮想通貨)相場にも大きな影響を及ぼす可能性が考えられる。

暗号資産(仮想通貨)に肯定的な政策を示唆し、イノベーション重視の姿勢を打ち出すトランプ(共和党)優勢となれば仮想通貨相場にポジティブ、慎重派のカマラ優勢となればネガティブというのが大局的な見方だろう。

ただし、カマラ政権が誕生したとしても、米SEC(証券取引委員会)ゲイリー・ゲンスラー委員長を任命したバイデン政権よりはいくぶん融和路線になるとの見方も浮上しており、SECに提訴され係争状態にある米国の大手企業や規制対象団体のロビー活動も活性化しているようだ。

Dune Analyticsのデータによると、ブロックチェーン予測市場「Polymarket」の累計賭け金が急増している。主にドナルド・トランプ前大統領とカマラ・ハリス副大統領の大統領選における賭け金で、4億4500万ドルという過去前例のない水準に達したという。ジョー・バイデン大統領の撤退判断以降、Polymarketにおける民主党の勝利確率は18%から38%に倍増した。

関連:ポリマーケットの予測市場が活況、米大統領選に大注目

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

アルトコイン相場

時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が前日比0.6%安の3293ドル、ソラナ(SOL)が0.62%安の180.9ドルとなる中、XRPが8.6%高の0.65ドルと逆行高に。5ヶ月ぶり水準であり、円建てで100円台を一時奪還した。

米リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)から提訴され、以降数年にわたって繰り広げてきた訴訟問題が近々解決することを予想している。

関連:「対SEC訴訟、まもなく解決することを期待」リップル社CEOが言及

XRP投資のおすすめ取引所(PR)

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧