はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米民主党、政策綱領で仮想通貨への言及なし

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

民主党の政策綱領

米民主党は全国大会が始まる前日の18日、今年の大統領選に向けた政策綱領を公開した。

共和党とは対照的に、民主党の政策綱領には暗号資産(仮想通貨)に関する言及はない。一方で、海外メディアによれば、これはジョー・バイデン氏が大統領選からの撤退を表明する前の7月16日に委員会から承認されており、作成から公開までに少し時間が経過している模様だ。

米国では国家レベルの仮想通貨規制が整備されないまま保有者や関連企業が増えているなど、今回の大統領選は仮想通貨も重要な争点の1つになるとの見方が多い。しかし、民主党の大統領候補のカマラ・ハリス氏は仮想通貨に対する考えをこれまで明確に示しておらず、今回の政策綱領には注目が集まっていた。

一方、ハリス氏に関して、仮想通貨に関する情報がまったくないわけではない。仮想通貨業界は資金が潤沢だとみられており、得票や献金のために業界を取り込むメリットもハリス氏にはある。

例えば以前には、著名投資家で億万長者のマーク・キューバン氏が、ハリス陣営から仮想通貨について質問を受けていることが報じられた。キューバン氏はこのことを「仮想通貨にとってよい徴候だと受け取っている」と述べている。

関連ハリス氏陣営、マーク・キューバン氏に仮想通貨について問い合わせ

また最近では19日に、ハリス氏が大統領選で勝利した場合、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長が財務長官に指名される可能性が高いことが報じられた。ゲンスラー氏が率いるSECを巡っては、事前にルールを明確にぜすに、仮想通貨企業に対する執行措置を介して規制を行っていると批判的な声が多く上がっている。

関連仮想通貨懐疑派ゲンスラーSEC委員長が財務長官候補に、ハリス氏当選の場合

なお、13日には民主党下院議員のロ・カーナ氏が、現バイデン政権が仮想通貨について、より合理的な規制に向かうためのロードマップを盛り込んだ(肯定的な)声明を数週間以内に発表することを期待しているとXに投稿。

この投稿は、カーナ氏が先月主催した、米国における仮想通貨業界のリーダーとハリス氏の大統領選挙キャンプ間の「ラウンドテーブル(円卓会議)」を踏まえたものである。

関連「米政権の仮想通貨規制の改善に期待」数週間以内の肯定的な声明を議員が示唆

今回公開された民主党の政策綱領は、19日に党大会で投票が行われて正式に採択される。

関連24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ

共和党の政策綱領

対照的に米共和党は政策綱領で「民主党が行ってきた違法で非アメリカ的な仮想通貨への取り締まりを終わらせる」と宣言。具体的には以下の内容を行うと表明した。

  • ビットコインをマイニングする権利を保護する
  • デジタル資産をセルフカストディで保有できるようにする
  • 政府の監視や管理なく、自由に取引できるようする

セルフカストディとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して仮想通貨を保有すること。

▶️仮想通貨用語集

こういった現状から、今回の大統領選ではトランプ氏が再選を果たした方が、仮想通貨の相場や業界にとって追い風になるとの見方は多い。以前は仮想通貨に批判的だったトランプ氏自身も、大統領選に向けては仮想通貨を支持する姿勢を明確に表明している。

最近ではトランプ陣営が、米金融大手キャンター・フィッツジェラルドのハワード・ラトニックCEOを政権移行チームの共同議長に任命。ラトニック氏はビットコインを支持していることで知られている。

関連トランプ陣営、ビットコイン支持者ラトニック氏を政権移行チーム共同議長に起用

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧