はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米大統領選テレビ討論会やCPI発表控え、ビットコイン相場は様子見基調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比92.6ドル(0.23%)安の40,736ドル、ナスダック指数は141.2ポイント(0.%)高の17,025で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比240円(0.66%)安となった。

ブルームバーグが報じたところによれば、ゴールドマン・サックスのストラテジストらは、米国株式市場は多くの投資家が案ずるよりも回復力があるとしており、懸念されるリセッション(景気後退)の可能性は低いと予想している。

評価と成長の見通しから短期的には売りのリスクはあるものの、“深刻な”市場調整はおそらく起こらないとの見立てを示し、長期的には中央銀行の積極的な介入および金融緩和などの下支えを評価した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.69%高の1BTC=56,830ドルに。

BTC/USD日足

58,000ドル台では上値を重くし、56,000ドル台を推移している。

関連:今週のビットコインは下落 景気後退懸念でリスクオフムードが波及|bitbankアナリスト寄稿

CryptoQuantのデータによると、9月9日には仮想通貨取引所へのビットコイン流入量が18,193 BTCに達し、前日の2,535 BTCから大幅に増加した。これは過去7日間で最大の流入量だ。

市場のセンチメントが弱気にあることを背景にした投資家の利益確定行動を示唆しているが、これはSpent Output Profit Ratio(SOPR)比率にも表れている。SOPRが大きく上昇した局面では、多くの投資家が利益確定を行った可能性が高い。

Glassnodeのデータによれば、マイナー(採掘業者)のウォレット残高が180万BTCに減少しており、マイナーの収益が減少傾向にある中、手元の運転資金を捻出した可能性がある。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

11月に予定される米大統領選の影響も暗号資産(仮想通貨)相場の不確実性の一つに数えられる。

Polymarketの予測市場では、トランプ氏とカマラ氏の得票数が拮抗しており、世論調査同様にWeb3トレーダーの予想も真っ二つに割れているのが現状だ。

米仮想通貨取引所ジェミニが無作為に選んだ有権者6,000人のアンケート調査結果によると、仮想通貨を所有している米国の回答者の内7割以上が、大統領候補の仮想通貨に対する姿勢が影響を与えると答えた。これを受け、「米国史上初めて、暗号資産が大統領選挙の重要な争点となった」と評している。

24年7月にジョー・バイデン氏が大統領選から撤退した後、後を継いだカマラ・ハリス米副大統領は、仮想通貨に関しては沈黙を守っている。

この点について、WebX2024のトークセッションに登壇したマネックス証券アナリストの松嶋氏は、「基本的な民主党の方針はハリスが大統領になったとしても引き継がれるだろう」としつつ、もし暗号資産領域で米国が出遅れるようであれば、中国やロシアが暗号資産推進を推し進めるのでは」と指摘。どちらに転んでも、世界の潮流は暗号資産を意識せざるを得ないとし、「いずれは国の準備資産としてビットコインを保有する可能性も考えられる」との見解を示した。

トランプ前大統領は、当選した場合は米国の準備資産としてビットコインを保有する意向を示している。

関連:「ビットコイン半減期・ETF承認後のBTCはどうなる?」業界アナリスト3人が長期目線で相場分析|WebX2024

関連:24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ

なお、大手調査会社バーンスタインの予測では、暗号資産業界にポジティブな政策を示唆するトランプ氏が再選された場合、ビットコイン(BTC)価格は9万ドルに達する可能性がある。

関連:ビットコイン価格が逆転するポイント、バーンスタインのアナリストが分析

明日には重要な経済指標であるCPI(米消費者物価指数)発表を控えるほか、9月18日米連邦公開市場委員会(FOMC)および政策金利決定が近づくにつれて持ち高調整売りが発生する可能性もあり、警戒感も根強い。

ビットフィネックスのアナリストは米クリプトメディアのThe Blockに対し、「先週のビットコイン下落の大きな主因は米株指数S&P500の下落にあるというのが我々の見解だ。S&P500は前週比4.25%安で終えたが、これは23年3月以来最悪の週次パフォーマンスとなった。」と解説した。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧