
アプローチを検討か
世界第2位のステーブルコイン発行元サークル社が、複数の企業から買収提案を受けていることが明らかになった。フォーチューン誌が19日報じたところによると、長年のパートナーである仮想通貨取引所コインベースと競合のリップルが買収に関心を示しているという。
サークル社は最低50億ドルの企業価値評価を求めており、同時に新規株式公開(IPO)も検討している。同社は4月にIPO目論見書を提出したばかりで、2022年のSPAC上場計画では90億ドルの評価を受けていた。
リップルは4月、40億から50億ドルでサークル買収を提案したが、サークル側は「低すぎる」として拒否したと報じられた。リップルは今年、独自ステーブルコインRLUSDをローンチし、ステーブルコイン市場への本格参入を図っている。
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サークルが発行するUSDCはテザーのUSDTに次ぐ時価総額を誇り、仮想通貨取引の基軸通貨として広く利用されている。同社はサンフランシスコを拠点とし、コインベースとの長期パートナーシップを維持してきた。また、最近ではSBIと協業し、日本進出を始めたところだ。
トランプ大統領就任後、クラーケンやビットゴーなど多くの仮想通貨企業が上場(IPO)への関心を示している。同政権はステーブルコイン規制法案の夏季成立を議会に求めており、業界の法的整備が進む可能性がある。
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