
XRP財務戦略を拡大へ
暗号資産(仮想通貨)XRPの財務戦略を行うナスダック上場企業VivoPower International(以下、VivoPower)は1日、普通株の追加発行で1,900万ドル(約28億円)の資金を調達したことを発表した。
調達した資金はXRP財務戦略の拡大と負債の返済に活用すると説明。今回の普通株は、長期保有する米国と世界の機関投資家に購入されており、これはVivoPowerのXRP財務戦略への強い支持を示していると述べている。
VivoPowerはもともと再生可能エネルギー企業。今年5月にXRP財務戦略を発表し、この時に1億2,100万ドル(当時のレートで約180億円)を調達したことも明らかにしていた。
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今回の発表に株式市場は反応したとみられ、本記事執筆時点も株価は上昇基調にある。2日の市場では5.62ドルまで値を上げ、前日比9.55%の上昇となった。また、半年前と比較すると52.30%、前年比では316.30%上昇している。
なお、今回の資金調達では普通株を1株あたり6.05ドルで、直近の市場価格よりも高い価格で販売したという。この点も投資家の需要の高さを示している。
また、XRPの価格は本記事執筆時点で3.06ドル。前日比で4.2%、前週比で10.8%上昇している(CoinGecko参照)。
VivoPowerは着実にXRP財務戦略を進めている。例えば6月には、仮想通貨カストディ企業BitGoが同社との提携を発表。VivoPowerは、XRP財務戦略を実行する上でBitGoの年中無休OTC取引デスクを通じたXRP取引と、カストディプラットフォームを通じた資産の保管を行う。
OTC取引とは
売り手と買い手が1対1で行う取引を指す。「OTC」は「Over The Counter」の略。
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