仮想通貨(暗号資産)はビットコイン(BTC)だけではありません。ビットコイン以外のすべての仮想通貨は「アルトコイン」と総称され、CoinMarketCapで追跡されているだけで約5,000万種類以上存在します(2026年5月時点)。種類が多すぎて「何を選べばいいかわからない」と感じる方も多いはずです。
ただし、まず理解すべきはアルトコインの基本的な特徴と、代表的な銘柄の違いだけです。この記事では、アルトコインの意味・定義から、ビットコインとの違い、おすすめ銘柄の選び方・買い方まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- アルトコインの意味・特徴・ビットコインとの違い
- 代表的なアルトコインの種類とおすすめ銘柄
- アルトコインの選び方・買い方と投資時の注意点
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アルトコインの特徴
アルトコインとは、「Alternative(代替)」と「Coin(コイン)」を組み合わせた造語で、ビットコイン(BTC)以外のすべての仮想通貨の総称です。2009年にビットコインが誕生してから、異なる目的・技術を持つ仮想通貨が次々と生まれ、2026年5月時点ではCoinMarketCapで追跡されているだけで約5,000万種類以上の仮想通貨が存在します(ただし、実際に活発に取引されている銘柄は数千〜1万程度に限られます)。
銘柄数が莫大
CoinMarketCapで追跡されている約5,000万種類のアルトコインのうち、国内の主要取引所で取り扱われているのは多くても数十〜100銘柄程度です。大多数は取引量がほぼゼロの無名銘柄であり、実際に投資対象として検討できるのはごく一部にすぎません。
初心者の方はまず、金融庁に登録された国内取引所で取り扱われている主要銘柄から理解を深めることが、安全で現実的な第一歩です。
ボラティリティが高い

イーサリアム(ETH)の円建て価格推移(2021年〜2022年)
出典:CoinMarketCap
アルトコインはビットコインと比べて価格変動(ボラティリティ)が大きい傾向があります。大きなリターンが期待できる一方で、急落リスクも高い点に注意が必要です。
たとえばイーサリアム(ETH)は円建てで2021年初頭の約6〜7万円台から同年11月には約52万円まで上昇(約7〜8倍)しましたが、その後2022年6月頃には約12万円まで下落(ピーク比約77%減)しました。短期間で資産が大きく増減する可能性があるため、投資する際は余剰資金の範囲内で行うことが重要です。
用途・目的が多様
アルトコインはビットコインのような「価値の保存・決済手段」以外にも、さまざまな用途・目的を持つ銘柄が存在します。主に以下の4種類に分類されます。
| 分類 | 概要 | 主な銘柄例 |
|---|---|---|
| 決済通貨 | 送金・決済に特化した仮想通貨 | XRP、ライトコイン(LTC)など |
| プラットフォーム通貨 | スマートコントラクト基盤となる仮想通貨 | イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など |
| ユーティリティトークン | 特定サービス内で使用できるトークン | チェーンリンク(LINK)、ポルカドット(DOT)など |
| ミームコイン | インターネットミームや話題性をベースとした仮想通貨 | ドージコイン(DOGE)、シバイヌ(SHIB)など |
それぞれの銘柄が異なる目的・技術背景を持つため、投資前に「何のために作られた通貨か」を理解することが重要です。
※ミームコインはアルトコインの一種ですが、他の分類と異なる特性を持ちます。詳しくはビットコイン・草コイン・ミームコインとの違いをご覧ください。
ビットコイン・草コイン・ミームコインとの違い
「アルトコイン・ビットコイン・草コイン・ミームコイン」は混同されやすい言葉です。それぞれの定義と違いを整理しておくと、銘柄選びの判断軸が明確になります。
ビットコインとの違い
ビットコインとアルトコインは、どちらも仮想通貨ですが、誕生の背景・目的・仕組みに大きな違いがあります。
| 項目 | ビットコイン(BTC) | アルトコイン(代表例:ETH) |
|---|---|---|
| 誕生 | 2009年(最初の仮想通貨) | 2015年〜(各プロジェクトによって異なる) |
| 主な用途 | 価値の保存・決済手段(デジタルゴールド) | スマートコントラクト・送金・DeFi・NFTなど多様 |
| 発行上限 | 2,100万枚(固定) | 銘柄によって異なる(上限なしのものも) |
| 時価総額 | 全仮想通貨中1位(圧倒的規模) | 銘柄によって大きく異なる |
| ボラティリティ | 高い(ただしアルトコインより相対的に安定) | ビットコインより高い傾向 |
| 認知度・流動性 | 最も高い | 銘柄によって大きく差がある |
ビットコインは仮想通貨市場全体の”基軸”として機能しており、相場全体がビットコインの動向に影響を受けやすい点も特徴です。
草コイン・ミームコインとの違い
アルトコインの中でも、特に規模の小さい銘柄や話題性重視の銘柄には「草コイン」「ミームコイン」という呼び名があります。
| 種別 | 定義 | リスク | 代表例 |
|---|---|---|---|
| アルトコイン(主要) | BTC以外の仮想通貨全般。一般的には時価総額上位・実用性のある銘柄を指すことが多い | 中〜高 | ETH、XRP、SOLなど |
| 草コイン | 時価総額が非常に小さく、知名度・流動性が低いアルトコイン | 非常に高い | マイナー銘柄全般 |
| ミームコイン | インターネットのミームや話題性をベースに生まれた仮想通貨。実用性より人気・コミュニティが価値を支える | 非常に高い | DOGE、SHIBなど |
草コインは開発が途中で止まったり、プロジェクト自体が消滅したりするリスクが高く、初心者にはとくに注意が必要です。ミームコインはSNSの話題や著名人の発言で急騰・急落するケースが多く、短期的な値動きに振り回されやすい点に注意しましょう。
主要アルトコイン一覧とおすすめ銘柄【2026年最新】
ここでは、国内取引所での流入実績が高く、CoinPostでも多くの読者に参照されている主要5銘柄を紹介します。まず一覧表で全体像を把握し、その後各銘柄の特徴を詳しく解説します。
| 銘柄 | 分類 | 時価総額(概算) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ETH イーサリアム |
プラットフォーム型 | 約43.28兆円 | スマートコントラクト基盤・DeFi/NFTのインフラ |
| XRP エックスアールピー |
決済・送金型 | 約14.42兆円 | 国際送金特化・銀行採用実績多数 |
| SOL ソラナ |
プラットフォーム型 | 約8.36兆円 | 高速処理・低手数料・DeFi/NFTに強み |
| ADA カルダノ |
プラットフォーム型 | 約1.53兆円 | 学術的開発プロセス・持続可能性重視 |
| DOGE ドージコイン |
ミームコイン | 約2.79兆円 | ミーム発祥・低手数料・コミュニティ主導 |
※時価総額は2026年5月15日時点の概算。最新データはCoinMarketCapでご確認ください。
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は2015年にリリースされた、ビットコインに次ぐ時価総額を持つアルトコインです。スマートコントラクト機能により、DeFi(分散型金融)・NFT・DAOといった新しいサービスの基盤として機能しています。
2024年には米国で現物ETFが承認され、機関投資家の参入が進んでいます。アプリ開発基盤としての圧倒的な地位と、レイヤー2の普及など継続的なアップグレードにより、主要アルトコインの中でも長期的な将来性が最も高い銘柄のひとつです。
エックスアールピー(XRP)
XRP(エックスアールピー)はリップル社が開発した、国際送金・決済に特化した仮想通貨です。従来数日かかる国際送金をわずか数秒・低コストで実現できる点が強みで、世界の銀行・金融機関での採用実績があります。
2025年にSECとの訴訟が終結し、法的不確実性が解消されました。現物ETFの承認も進み、機関投資家からの注目が高まっています。
ソラナ(SOL)
ソラナ(SOL)は理論値で毎秒65,000件以上の取引処理が可能な高速ブロックチェーンです(実運用では数千TPS規模)。手数料の安さとスピードを武器に、DeFi・NFT・ゲーム分野で急速に存在感を拡大しています。
「Solana Pay」が実店舗決済に採用されるなど、ブロックチェーンの日常利用を広げる取り組みも進行中。2024〜2025年のオンチェーン取引量がイーサリアムを上回る日も複数回確認されるなど、勢いのあるチェーンです。
カルダノ(ADA)
カルダノ(ADA)はイーサリアムの共同創設者チャールズ・ホスキンソン氏が主導する、学術的な研究に基づいた開発プロセスが特徴のプラットフォーム型アルトコインです。スマートコントラクト機能を備え、エネルギー効率の高いPoS(プルーフ・オブ・ステーク)方式を採用。DeFi・NFTへの対応も進んでおり、長期的な持続可能性を重視したプロジェクトとして評価されています。
ドージコイン(DOGE)
ドージコイン(DOGE)は2013年にインターネットのミームをもとに誕生したミームコインの代表格です。当初はジョークとして作られましたが、強力なコミュニティとイーロン・マスク氏などの言及によって世界的な知名度を獲得しました。
送金手数料が安く少額決済にも活用されていますが、実用性よりも話題性・コミュニティの盛り上がりが価格に影響しやすい点に注意が必要です。
上記以外にも国内取引所で取引できるアルトコインは多数あります。銘柄ごとの特徴・分類を一覧で確認したい方は以下をご覧ください。
アルトコインの選び方|失敗しない4つのポイント
アルトコインは種類が多く、将来性にも大きな差があります。以下の4つのポイントを順番に確認することで、信頼性の高い銘柄を絞り込むことができます。
①用途・概要を知る
まず「そのアルトコインが何のために作られたのか」を確認しましょう。用途が明確で、実際に使われているプロジェクトほど、長期的な価値を持ちやすい傾向があります。
XRPは「国際送金のコスト・速度改善」、イーサリアムは「スマートコントラクト基盤」と、用途が明確です。一方で用途が不明確・あいまいなプロジェクトはリスクが高い傾向があります。
②時価総額を確認する
時価総額は「その銘柄の市場規模」を示す指標です。一般的に時価総額が大きいほど価格が安定しやすく、流動性(売買のしやすさ)も高い傾向があります。
合わせて出来高(取引量)も確認しましょう。出来高が多い銘柄は売買が成立しやすく、急激な価格操作も受けにくいです。時価総額・出来高はCoinMarketCapやCoinGeckoで確認できます。
時価総額が極端に小さい銘柄(草コイン)は、少量の取引で価格が大きく動きやすく、売り抜けが困難になるケースもあります。初心者は時価総額上位の主要銘柄から始めることを推奨します。
③開発状況を把握する
アルトコインの将来性は、開発チームが継続的に改善を行っているかどうかに大きく左右されます。以下の点を確認しましょう。
- 公式サイト・GitHubで開発の更新が継続しているか
- ホワイトペーパー(技術仕様書)の内容が具体的か
- 公式SNSやブログで定期的な情報発信があるか
長期間情報が更新されていないプロジェクトは活動が停滞している可能性があります。
④国内取引所の取扱いを確認する
金融庁に登録された国内取引所で取り扱われている銘柄は、一定の審査を経ており、安全性の観点から安心度が高いといえます。また、国内取引所で購入できる銘柄は日本円で直接購入でき、手続きもシンプルです。まず国内取引所の取扱銘柄から選ぶことが、初心者にとっての安全な第一歩です。
アルトコインの買い方【初心者向け概要】
アルトコインを購入するには、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で口座を開設するのが最も安全で簡単な方法です。基本的な手順は以下の3ステップです。
まず金融庁に登録された国内取引所でアカウントを作成します。スマートフォンから数分で申込みができ、メールアドレスと基本情報を入力するだけで仮登録が完了します。
取引所を選ぶ際は、取扱銘柄数・手数料・使いやすさを比較しましょう。初心者にはアプリが使いやすいCoincheckや、SBIグループの安心感があるSBI VCトレードが人気です。
口座開設後、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を提出します。審査は通常1〜3営業日で完了します。
本人確認が完了したら、銀行振込・コンビニ入金などで日本円を入金します。少額(数百円〜)から始められます。
入金後、取引所のアプリまたはウェブサイトから購入したいアルトコインを選んで購入します。「販売所」形式なら金額を入力するだけで即時購入できます。
各銘柄の詳しい購入手順は、以下の専用ページで解説しています。
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アルトコイン投資の注意点・リスク
アルトコインはビットコイン以上にリスクが高い投資対象です。購入前に以下の注意点を必ず確認しておきましょう。
価格変動リスク
数日で数十%の下落が起こることも珍しくありません。投資する際は必ず余剰資金(生活に支障のない範囲の資金)で行いましょう。
また、1つの銘柄に集中投資せず複数銘柄に分散することでリスクを低減できます。短期の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが重要です。
詐欺コイン(ラグプル)の見分け方
アルトコイン市場には、開発者が資金を集めた後に突然プロジェクトを放棄する「ラグプル(Rug Pull)」と呼ばれる詐欺が存在します。以下の特徴が当てはまる銘柄には注意が必要です。
- 開発チームが匿名で実績がない
- ホワイトペーパー(技術仕様書)がない・内容が曖昧
- SNSで「必ず上がる」「100倍コイン」などの過剰な宣伝をしている
- 国内の金融庁登録取引所で取り扱われていない
- 公式サイト・GitHubの更新が長期間止まっている
これらが複数当てはまる銘柄は、詐欺・頓挫リスクが高いと判断しましょう。
税金
アルトコインの売却・他の仮想通貨との交換で得た利益は、現行制度では「雑所得」として総合課税の対象です(税率最大55%)。年間20万円を超える利益が出た場合は確定申告が必要です。2026年度税制改正により申告分離課税(約20%)への移行が決定しており、2028年以降の適用が見込まれています。税制変更の動向は随時確認してください。
金融庁登録業者を必ず選ぶ
仮想通貨取引所を選ぶ際は、金融庁に登録された暗号資産交換業者を必ず利用しましょう。未登録の海外取引所を利用した場合、万が一の際に日本の法律による保護を受けられないリスクがあります。金融庁の登録業者一覧は金融庁公式サイトで確認できます。本記事で紹介しているCoincheck・SBI VCトレード・bitbankはいずれも金融庁登録済みの国内取引所です。
よくある質問(FAQ)
アルトコインについてよく寄せられる質問をまとめました。購入前の疑問点をここで解消しておきましょう。
初心者はまずビットコインから始めることを推奨します。ビットコインは仮想通貨の中で最も認知度・流動性が高く、情報も豊富なため、仮想通貨の基本を学びながら投資できます。
アルトコインはビットコインより価格変動が大きく、銘柄ごとに特徴も異なるため、ビットコインで感覚をつかんだ後に少額から挑戦するのが安全です。ただし、イーサリアム(ETH)やXRPのように時価総額が大きく実用性のある主要アルトコインは、ビットコインと合わせた分散投資の一環として保有する方法もあります。
国内の主要取引所では、500円〜1,000円程度の少額からアルトコインを購入できます。1枚単位での購入は不要で、小数点以下の単位から取引可能です。
例えばCoincheckでは500円から、SBI VCトレードでは1円からの積立購入にも対応しています。少額から始めて仮想通貨取引の流れに慣れることをおすすめします。
ミームコインはアルトコインの一種です。アルトコインとはビットコイン以外のすべての仮想通貨の総称で、ミームコインはその中の一カテゴリーに位置します。
ミームコインはインターネットのジョークやキャラクターをベースに生まれた仮想通貨で、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)が代表例です。
主要アルトコインが技術・実用性を価値の根拠とするのに対し、ミームコインはコミュニティの盛り上がりや著名人の言及が価格を大きく左右します。投機性が高く、価格変動も極端になりやすい点が特徴です。
ETF(上場投資信託)とは、株式と同様に証券取引所で売買できる投資商品です。アルトコインETFは、XRP・SOL・DOGEなどのアルトコインを裏付け資産として保有するETFで、2025年以降に米国で複数が承認・上場しています。
ビットコインETFは2024年に米国で最初に承認され、機関投資家の大規模な資金流入を呼び込みました。アルトコインETFも同様に、従来は仮想通貨を直接保有しにくかった機関投資家・個人投資家が参入しやすくなるため、価格への好影響が期待されています。
アルトコインシーズン(アルトシーズン)とは、ビットコインの上昇が一服した後、資金がアルトコイン全体に流入して多くの銘柄が一斉に値上がりする時期のことです。過去の傾向では、ビットコインが高値圏で横ばいになった後に起きやすいとされています。
見極める主な指標として、①「アルトコインシーズンインデックス」(75以上でアルトシーズンとされる)、②ビットコインドミナンス(市場全体に占めるBTCの割合)が低下しているか、③上位アルトコインの時価総額が伸びているか、などが参考になります。ただし、過去のパターンが繰り返される保証はなく、個別銘柄ごとに動向が異なる点に注意が必要です。
まとめ
アルトコインは「目的を理解した上で選ぶ」ことが重要
- アルトコインとはビットコイン以外のすべての仮想通貨の総称。CoinMarketCapで追跡されているだけで約5,000万種類以上存在するが、投資対象として現実的なのはごく一部
- ETH・XRP・SOL・ADA・DOGEが国内で人気の主要銘柄。それぞれ用途・特徴が大きく異なる
- 選ぶ際は①用途、②時価総額・出来高、③開発状況、④国内取引所の取扱いの4点を確認する
- 購入は金融庁登録の国内取引所から。少額・分散投資でリスクを管理することが重要
- ラグプル詐欺・価格変動リスク・税金の扱いに注意し、余剰資金の範囲内で投資する
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