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米SECゲンスラー長官、仮想通貨取引所規制を議会へ提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゲンスラー長官の初発言

米SEC(証券取引委員会)のGary Gensler長官が、暗号資産(仮想通貨)取引所に関する規制の必要について、米議会で言及したことがわかった。就任後、公の場で初めて仮想通貨に関して発言した。

Gensler長官は米時間6日、下院金融サービス委員会が開いたボラティリティの高い金融市場に関する公聴会で、議員の仮想通貨の規制質問に対し、「仮想通貨市場は約2兆ドル規模の市場だ。より強化された投資家保護は市場の健全化にとって有益になる」と話し、SECがルールを定めるよりも、議会が法律を作ることを推薦するとした。

SECは議会と連携していくが、現在は、SECにもCFTC(商品先物取引委員会)にも仮想通貨に関する規制フレームワーク(枠組み)はない。このことから、議会しか仮想通貨取引所の投資家保護におけるより明確な規制を制定することはできないと考えている。

また、仮想通貨取引所に対する市場規制者がいないため、詐欺や市場操作に対応する保護策もないわけだ。

ーGensler長官

Gensler氏は4月17日にSECの新長官として正式に就任。これまで、複数の政権で金融規制の重役を務めてきたGensler長官は仮想通貨に対する理解と知識も持っているため、方針に関する発言は業界に注目されている。

今回議会での発言は、Gensler長官が就任後に初めて仮想通貨に言及した事例であり特に注目を集めていた。あくまで投資家保護の観点からの規制提案である点を強調している。

Yellen財務長官も先日、仮想通貨規制の必要性に言及している。「仮想通貨には資金洗浄や銀行秘密法(BSA)の違反、不法な決済や消費者保護などの課題がある」と指摘し、「米国では将来的に必要となる仮想通貨規制の枠組みが欠けている」と語った。

現在、SECは複数のビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)を審査しており、市場操作などの市場の健全への対策はETFの承認に必要不可欠な項目として挙げている。

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