はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

マイクロストラテジー、ビットコイン戦略などで6兆円調達へ 2027年までの「21/21プラン」発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

追加資本でさらにBTC買い増しへ

米マイクロストラテジーは30日、2024年第3四半期(7~9月)の業績を報告し、新たに420億ドル(約6兆円)の資本調達計画を発表した。

同社のフォン・レ社長兼CEOは、株主価値の向上を目指す方針を示し、次のように説明している。

本日、今後3年間で420億ドルの資本を調達するという戦略目標を発表する。この目標は、210億ドルの株式と210億ドルの債券で構成されており、当社はこれを「21/21プラン」と呼んでいる。

Bitcoin Treasury Company(ビットコイン財務企業)として、当社はこの追加資本を活用し、より高い『ビットコイン利回り』を達成できる方法で、財務準備資産としてのビットコインを追加取得する方針だ。

関連「ビットコイン銀行構想で1兆ドル企業へ」マイクロストラテジー会長

マイクロストラテジーは9月に転換社債販売で10億ドルを調達してその資金の一部でビットコインを買い増した。7~9月期にはビットコイン保有量を11%増加させており、現在は252,220枚のビットコインを保有している。

9月30日時点で、1ビットコインあたりの平均取得原価は約39,266ドル、1ビットコインあたりの市場価格は63,463ドルだ。同日時点の含み益は約66億ドル(約1,000億円)に上っている。

2024年12月15日以降に発効する米国の新たな会計基準では、この含み益を帳簿に記載することが可能となり、マイクロストラテジーが大幅な黒字転換となる可能性が指摘されているところだ。

関連米マイクロストラテジー、新会計基準でビットコイン含み益計上か 黒字転換の可能性

関連マイクロストラテジー会長「ビットコイン投資は無限のマネーグリッチではない」

「ビットコイン利回り」は約18%に

マイクロストラテジーが重視する「ビットコイン利回り(BTC Yield)」は、同社独自の業績評価指標だ。これは、同社が保有するビットコインの、希薄化後の発行済み株式に対する比率がどれだけ変化したかを示している。つまり、株主価値の創出という観点から、ビットコイン取得戦略の効果を測る指標となる。

同社の2024年の年初来実績では、このビットコイン利回りは17.8%に達した。これは、同社が掲げていた2025年から2027年の長期目標である年間6〜10%をすでに上回る水準だ。

CFOのアンドリュー・カン氏は第3四半期について、「株式と債券で21億ドルを調達し、さらなる変革を遂げた四半期となった」と評価。「インテリジェントなレバレッジを活用してきた実績が、今回発表した3年間の21/21プラン実行の基盤となる」と述べている。

私たちの財務戦略により、この四半期でビットコイン保有量を11%増加させ、年初来のBTCイールドを17.8%に引き上げた。さらに、年間の支払金利も2,400万ドル削減している(カン氏)

関連なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?マイクロストラテジーとメタプラネットの事業戦略は

元々、マイクロストラテジーはビジネスインテリジェンス・ソフトウェアを提供している企業だ。

7~9月期のソフトウェア事業の総収益は1億1,610万ドル(約178億円)で、前年比10.3%の減少だった。サブスクリプションサービスの収益が増加したものの、製品ライセンスや製品サポート収益などが減少している。

関連ビットコイン、円建て最高値更新 複数材料を市場が好感

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧