CoinPostで今最も読まれています

心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

10/19(土)〜10/25(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週、10/19(土)〜10/25(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は1000万円台前半で底堅い推移となり、25日午後1時時点で、1030万円周辺で推移している。

前週の相場上昇が一腹し、週明け21日のBTC円はやや弱含みに推移し、1030万円台から1020万円台中盤に水準を下げると、米国時間には米金利の上昇を受けた米株式市場の下落が相場の重石となり、1000万円近辺まで下落した。

一方、ドル建てで6.7万ドルとなる同水準近辺で相場は下げ渋ると、米金利の上昇に上値を圧迫されつつも、予測市場で米大統領選におけるトランプ氏の勝率上昇や米株の復調に下値を支えられ、22日は小幅な揉み合いに終始した。

その後も手掛かり難で相場は方向感示せずにいたが、23日の海外時間にはアルトの下げに連れ安となり、一時は1000万円を割り込んだ。

しかし、24日明朝に公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済成長の鈍化が示唆されると、BTCは反発。この日の引け後にはテスラが好決算を発表し、相場は下げ幅を完全に奪回した。

24日の米国時間には、テスラ主導で米ハイテク株が上昇し、BTCも連れ高で上昇。しかし、ドル建てで2021年高値の6.9万ドル水準に肉薄すると失速し、上げ幅は限定的となっている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

先週の相場上昇でBTCドルは3月から続く下降チャネルの上限ブレイクに成功したが、心理的節目の7万ドルトライには失敗し、ドル建てでは週初よりやや水準を下げて取引されている。

尤も、パターンフォーメーションの観点では、ブレイクアウト直後にそれまでのレジスタンスがサポートに転じるのを確認しに行くのもセオリーと言え、今週の相場失速で失望するのは時期尚早だろう。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】
出所:Glassnodeより作成

とは言え、ここもとのETFフローの改善やテクニカル的なセンチメントの改善を受けても7万ドル上抜けには失敗しており、同水準のブレイクには何かしら材料が欲しいところだ。

足元では、FRBの利下げペースをめぐり、利下げが開始された9月当初よりも緩やかなペースで利下げが行われるとの見方が市場やFRB高官のコンセンサスとなっており、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25bpの利下げか利下げ見送りかが焦点となっている。

こうした中、来週は31日に9月の米個人消費支出(PCE)価格指数と、11月1日に10月の米雇用統計と二つの重要経済指標の控えており、BTCはそれまで材料待ちで方交換を示しにくい展開が続きそうだ。

先週も指摘の通り、BTCは7万ドルを超えればおよそ2000ドルおきにチャートの節目があるが、心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバーを伴って史上最高値を試しにいく展開が視野に入る。

また、来週を通過すれば11月5日には米大統領選挙、6日にはFOMCと今月末から来月初にかけては重要材料が目白押しとなっている。

インフレの継続的な鈍化と労働市場の減速で利下げ継続が示唆され、さらにトランプ氏が選挙で優勢と伝われば、11月のBTC相場は初旬から上値を追う展開になると指摘される。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

前回のレポート:ビットコイン1000万円の大台に、ハッシュリボンの買いシグナルも点灯|bitbankアナリスト寄稿

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。
06:36
ビットコイン、米大統領選当日に最高値到達の可能性 SCB銀アナリスト予測
大統領選まであと12日 英金融大手スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフ・ケンドリック氏は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格が11…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧