次の主戦場は2026年中間選挙
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは2026年の中間選挙に向けて親仮想通貨候補を支援するため、スーパーPAC(政治活動委員会)のフェアシェイクに追加で2500万ドルの寄付を行うことを10月30日に宣言した。この動きは、大統領選後にも仮想通貨業界の政治的影響力を強化する取り組みの一環として注目を集めている。
コインベースは10月30日のブログ投稿で、「次の選挙サイクルでもフェアシェイクとその関連団体が影響力を維持できるよう、さらに2500万ドル(約40億円)を投じる」と発表した。同社は「傍観者でいるにはリスクが高すぎる」と述べ、積極的な政治関与の必要性を強調している。
フェアシェイクは今回の選挙サイクルで2億ドル以上を調達しており、リップルやa16zなど主要な仮想通貨関連企業や投資会社から資金を得ている。スーパーPACは候補者への直接的な献金は禁止されているが、フェアシェイクはアンチ仮想通貨の候補者に対する広告を展開してきた。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOはXへの投稿で「6日後に米国の選挙結果が出るが、どう見ても史上最も親仮想通貨的な議会になるだろう」と述べた。さらに「選挙後も歩みを緩めるつもりはない。仮想通貨の有権者はすでに無視できない存在だが、さらに成長し続けるだろう」と付け加えた。
この寄付は、コインベースの3段階戦略の一環として位置付けられている。同社は、政策立案者への教育、草の根組織を通じた仮想通貨所有者の直接的な支援、そして業界全体での連携を通じて、仮想通貨支持者の声を政治の場に反映させることを目指している。
コインベースは、「Stand with Crypto」というアドロビー団体を通じて180万人の支持者を集めており、2026年の中間選挙までに400万人に拡大することを目標としている。この取り組みにより、仮想通貨に関する議論の超党派化が進み、ワシントンD.C.で最も超党派的な問題の一つになりつつあるという。
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