CoinPostで今最も読まれています

DeFi保険「カバープロトコル」閉鎖へ 昨年12月にハッキング被害

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カバープロトコルが閉鎖へ

分散型金融(DeFi)でP2P保険マーケットを構築するカバープロトコル(Cover Protocol)は5日、プロジェクトを閉鎖すると発表した。中心となる開発者が離脱したことを理由としている。

カバープロトコルのトークンは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが提供する「イノベーション・ゾーン」にも上場していた。「イノベーション・ゾーン」は、分散型取引所(DEX)でしか通常取引されていない新しい仮想通貨を、バイナンスのアカウントから取引できるようにするものだ。

DEX(分散型取引所)とは

中央管理者がいない取引所を指す。ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

カバープロトコル開発者の一人、「DeFi Ted」は閉鎖について「この決断は容易なものではなかった。中心となる開発者が突然プロジェクトを去った後、残されたメンバーが今後の方向性を検討した上で最終的に決めたことだ」と述べている。

現在残されたプロジェクト資金については、創設者を除くトークン保有者に均等に分配する計画だという。ブロック番号13162680を、分配の際のスナップショットとして使用する見込みだ。また、プロジェクトからの早急な資金引き出しをユーザーに呼びかけた。

昨年12月にハッキング被害

カバープロトコルは、2020年12月28日にサイバー攻撃を受けていた。ハッカーはCOVERトークンを鋳造し、それらをイーサリアム(ETH)、ダイ (DAI)などに交換し、約400万ドル(約4.4億円)の仮想通貨を不正取得。

攻撃を実行した犯人の一人で「GrapFinance」と名乗るハッカーは、その後カバープロトコルに約300万ドル(約3.3億円)を返還した。しかし、ハッキングに見舞われた点は、このプロジェクトの進展に影響を及ぼした模様だ。

関連DeFi保険関連銘柄COVER、一時95%下落──カバープロトコルに何があったのか

DeFi領域での流出事例なども増加

DeFiセクターでは、全体的に、盗難、ハッキング、詐欺などの犯罪が増加しているところだ。サイファートレース社(CipherTrace)の最新報告によると、仮想通貨犯罪の被害総額は減少しているものの、DeFiセクターに限ると2021年は、昨年の約3倍に達した。

関連仮想通貨関連の犯罪、DeFi(分散型金融)領域の被害額は昨年の3倍に

7月には、ChainSwapが攻撃され、約440万ドル(約4.8億円)の被害を出した。5月には、BurgerSwapとJulSwapが約720万ドル(約7.9億円)のハッキング損失を被っている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア