CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンス、NFT活用の認証情報ネットワークに出資へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT活用の認証情報ネットワークに出資

大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するバイナンスは15日、IDやパスワードなどの認証情報のインフラを構築する「Project Galaxy」に出資を行うと発表した。

具体的な出資額には言及していないが、今年10月に発表した10億ドル(約1,000億円)規模のバイナンス・スマート・チェーン(BSC)ファンドから投資を行う。Project GalaxyがBSCのエコシステム内のリソースを活用し、ユーザーとの関係をグローバルに強化できるようにサポートすることが目的だ。

Project Galaxyのミッションは、オープンで分散化された認証情報のネットワークを構築すること。ブロックチェーンとNFT(非代替性トークン)の技術を活用し、パーミッションレスなインフラを構築している。

NFTは最近、アート作品などの収集品としても注目が集まっているが、代替不可能で固有の価値を持つことから、認証情報としても利用が可能。Project Galaxyは、NFTに収集品以上の価値を持たせ、IDとして活用できるように取り組んでいる。バイナンスはこれから、Web3.0(分散型ウェブ)における認証情報のインフラを提供するProject Galaxyを支援していくという。

関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

10月に発表されたBSCファンドは、以下の4つの分野に投資。それぞれ関連するプロジェクトらに資金を配分する仕組みだ。

  • タレント開発
  • 流動性インセンティブ
  • ビルダープログラム
  • 投資&インキュベーション

4つの分野の特徴から、Project Galaxyは、約570億円が配分される「投資&インキュベーション」の対象として選ばれたと見られる。

インキュベーションとは

英語表記は「incubation」。この英単語が「卵が孵化する」という意味であることから、ビジネス業界では「起業や新事業の創出を支援し,その成長を促進させること」を表す。

▶️仮想通貨用語集

関連バイナンス、1,000億円規模のBSCファンドを発表

インキュベーションプログラムに関する発表

バイナンスは15日、同社のベンチャーキャピタル部門「Binance Labs(バイナンスラボ)」が、インキュベーションプログラムの「シーズン3」を開始したことも発表した。

このインキュベーションプログラムには、イーサリアム(ETH)のスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon(ポリゴン)」もシーズン2に参加。シリーズ3では、ポリゴンのSandeep Nailwal共同創設者が、指導者側に加わるという。

今回のシーズン3では、DeFi(分散型金融)やNFT、取引所などの領域から、以下の9つのプロジェクトが支援の対象に選ばれた。括弧内はプラットフォームが関連する領域を指す。

  • Block Ape Scissors(ゲーム、NFT、DeFi)
  • Tranching Protocol(DeFi)
  • GAT Network(NFT、ゲーム)
  • Wombat.Exchange(取引所)
  • Bird(分散型オラクル)
  • Mint Club(トークン発行)
  • Raydius(ミドルウェア)
  • Copycat Finance(DeFi)
  • SkyArk Studio(ゲーム)

インキュベーションプログラムの1シーズンの期間は8週間。選ばれたプロジェクトに共通しているのは、仮想通貨を世界に普及させるためのプロダクトを開発していることだという。バイナンスはシーズン4に参加したいプロジェクトの申請も、受付を開始している。

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア