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イエレン米財務長官、仮想通貨に対する見解示す

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仮想通貨の利点と課題

米国のジャネット・イエレン財務長官は25日、CNBCの『Squawk Box』に出演し、暗号資産(仮想通貨)に対する見解を語った。

仮想通貨は急速に発展しており、多くの米国民の投資において重要な役割を果たしていると指摘。その一方で、「以前よりは仮想通貨に懐疑的ではなくなったか」との問いには、懸念事項が残っているため「少し懐疑的だ」と回答している。

Squawk Boxはマーケットが開く前の朝に、ニュースやインタビューなどを放送している番組。この番組に25日に出演したイエレン氏は、ウクライナ情勢を巡るエネルギー資源の問題や米国の経済状況などについて質問に答える中で、仮想通貨についても見解を述べた。

番組の終盤でインタビュアーは、ロシアがエネルギー資源の支払いをビットコイン(BTC)でも受け入れると述べたことを例に挙げ、仮想通貨について質問を行っている。

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そこでイエレン氏は上述したように、取引の量が非常に多いわけではないが、仮想通貨は多くの米国民が投資をする際に重要な役割を果たしていると指摘。そして、バイデン大統領が、仮想通貨の規制整備に向けて大統領令を発表したことにも言及した。

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仮想通貨に対し「少し懐疑的だ」とした理由については、金融安定性への影響や消費者・投資家保護、違法行為への悪用などに懸念があるからだと説明。しかし、その上で以下のように語った。

 

仮想通貨には利点もある。決済でイノベーションを行うことは、望ましい結果をもたらす可能性があることは我々も認識している。

 

我々は最終的に、健全なイノベーションを実現できるような規制環境を提供したい。

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イエレン氏の見解

米連邦準備理事会(FRB)の議長を務めたこともあるイエレン氏は、バイデン政権で財務長官に就任。以前は仮想通貨に対して否定的な見方をしていることで知られていた。

2018年には、「ビットコインのファンではない理由を説明する」とし、価格変動の大きさ、ハッキング、マイニングによる電力消費、処理速度などを懸念事項として指摘。財務長官就任後は、規制整備の必要性を一貫して訴えてきた。

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マイニングとは

コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用する仮想通貨の取引を検証・承認すること。コンピューターで膨大な計算を行う必要があるため、電力消費に伴う地球環境への影響が懸念事項として上がっている。

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