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イエレン前FRB議長「仮想通貨ビットコインのファンではない理由をお話しします」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

連邦準備制度の前議長、ビットコインへの懸念を表明
第15代連邦準備制度理事会議長を務めたJanet Yellen氏がスピーチを行い、ビットコインへの懸念や中央銀行発行の仮想通貨に対する批判的な立場を示し、問題点を指摘した。
FUDとは
不安(Fear)/不確実(Uncertainty)/不信(Doubt)という意味。仮想通貨のネガティブキャンペーンのようなもの。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

連邦準備制度イエレン前議長のビットコイン批判には、SNSから反論の声も

カナダ・フィンテック・フォーラムにて、第15代連邦準備制度理事会議長、FRB史上初の女性議長を務めたJanet Yellen氏(以下Yellen氏)がスピーチを行い、ビットコインに関する幾つかの一般的な懸念と中央銀行発行の仮想通貨に対する彼女の見解を述べた。

ビットコインの金融サービスやソフトウェアを提供するSatoshi Portal CEOのFrancis Pouliot氏(以下Pouliot氏)は、Yellen氏のスピーチをSNSを通じて投稿したが、先日仮想通貨への強い批判を議会で述べたNouriel Roubiniと同様の論点を繰り返し、「ファンではない」との発言を、「ロボットのように金融/銀行のVIPへFUD(ネガティブキャンペーン)を吐いた」と指摘、単純に大衆の不安感を煽っただけだと批判的なコメントを残している。

イエレン前議長がビットコインを支持しない理由は?

Yellen氏はビットコインの懸念として、ビットコインの価格の変動性、投資家リスク、ハッキングの脅威にあるとして以下のように述べた。

「率直に言ってビットコインのファンではない理由をお話します。仮想通貨は何百種類もあり、中には魅力的なものも存在していますが…まず考えつくのはビットコインです。実際に(ビットコインが)処理されている取引はごく僅かであり、多くのビットコイン取引は違法で不正なものだということでしょう」

Yellen氏は以前にも議会でビットコインを「非常に投機的な資産」と批判的なコメントを残した事があるが、その考えは変わっていないようだ。

「使い勝手の良い通貨となるためには価値の安定が必要だが、ビットコインには無縁な話です。だから多くの取引では使われず、安定した価値の源泉にはなっていません。」

新たなアセットクラスの代表とも言えるビットコインは、価格の変動率(ボラティリティ)は極めて高い数値であることは周知の事実だ。

しかし、仮想通貨デリバティブの登場などによって、ビットコインの価格は少しずつ安定を見せていることや、根本的に通常利用の決済通貨としての観点ではなく、国の経済危機によって失墜する法定通貨に変わる需要がで始めている実例もある。

決済手段となるには処理速度や消費電力も課題

また分散型のメカニズムを持つ以上、ビットコインによる決済の避けられない欠点として、「効率的な支払手段になるには処理速度が遅すぎる」という決済処理の問題を指摘、従来の決済手段と比べ、取引に必要な電力が「非常に大きい」こともビットコインが効率的な通貨ではない理由の一つだと話した。

決算処理の問題は、マスターカード社などが法定通貨用の既存ネットワークを活用して問題解決に取り組むなど、動きは活発になっているものの、大きな課題の一つに挙げられる。

米国では中央銀行発行の仮想通貨は登場しない?

Yellen氏は昨年もメディアに対し、中央銀行の発行する仮想通貨について、今のところ動きはないと述べていたが、今でも以下のような懸念を持っているという。

「(中央銀行の仮想通貨発行は)金融の安定性に悪影響を及ぼしかねない。本質的にはデジタル版の現金と言える仮想通貨を導入するということは、匿名性を持つ現金によってテロリストへの資金供与やマネーロンダリング、銀行秘密法といった課題が再び巨大化することを意味する。」

またグローバルな匿名通貨ともなれば、サイバー攻撃の格好の標的となることは目に見えている、と非中央集権化の中央銀行発行デジタル通貨についても痛烈に批判したことを見ると、極めて否定的た立場を示していることがわかる。

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