CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、イーサリアムブロックチェーンとの接続拡充へ 「Binance Bridge 2.0」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムとの接続拡充へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは29日、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンとの接続を拡充した「Binance Bridge 2.0」を発表した。

Binance Bridgeの最初のバージョンではBinance.comに上場している銘柄にしか対応していなかったが、2.0では上場していない銘柄もサポート。最初に対応するのは一部の銘柄だけだが、最終的にはイーサリアムブロックチェーンで発行されるほとんど全ての銘柄を対象にする計画だと説明している。公式発表では、イーサリアム以外のブロックチェーンと接続できるようになることも示唆した。

Bridge(ブリッジ)とは

異なるネットワーク間でトークンの移動等を実現することで、相互運用を可能にする仕組みや技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

今回イーサリアムと接続するのは、バイナンスの独自ブロックチェーンであるBNBチェーン。バイナンスは2月、バイナンススマートチェーン(BSC)をBNBチェーンにリブランディングすることを発表した。BNBチェーンは以下の2つのチェーンから構成されている。

  • BNB Beacon Chain:旧バイナンスチェーン。ガバナンスに利用。
  • BNB Smart Chain(BSC):旧バイナンススマートチェーン。イーサリアムと互換性を持ち、マルチチェーンのハブになる役割を持つ。

関連バイナンススマートチェーン、「BNB Chain」に改名

Binance Bridge 2.0で具体的にイーサリアムと接続するのはBSC。BSCに送金した仮想通貨は、各銘柄に応じた(ラップした)「BToken」として、BNBチェーンのエコシステムで利用が可能になるという。今回の新機能で、BNBチェーンのエコシステムにあるDeFi(分散型金融)やゲーム、メタバース(仮想空間)等で利用できる銘柄が増加することになる。

関連ブロックチェーンゲームで遊ぶメリットと自律分散型の将来性|廃猫

バイナンスは今回のブリッジについて「最も重要な点は、サードパーティのウォレットを作らなくても、すべてバイナンスのアカウントで操作できることだ」と説明。Binance.comに上場している銘柄は「Funding Wallet」または「Spot Wallet」に直接送金され、上場していない銘柄は新しい自己管理型ウォレットで保管する仕組みだ。

なお、一部メディアは「Binance Bridge 2.0をローンチした」と報じているが、バイナンスの公式発表では「バイナンスに上場していない銘柄を送信できるようになる」などと未来形で表現しているため、全てのユーザーがすでに利用できるようになっているかは不明確である。

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

サイドチェーンのローンチも計画

バイナンスについては昨日、独自のサイドチェーンのローンチを計画していることが分かった。

ローンチ時期は明らかにされていないが、「BNB Chain Application Sidechain(BAS)」を開発。各アプリケーションに特化して運営できるように設計されており、BNBチェーンの負荷を軽減することが目的だという。

関連バイナンス、サイドチェーンのローンチを計画

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア