CoinPostで今最も読まれています

LFG、テラUSD(UST)の救済視野に1,000億円規模の資金調達か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USTの下落続く

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」が1,300億円(10億ドル)規模の資金調達を試みていることがわかった。関係筋の話としてCoinPost提携メディアのThe Blockが報じた。

関係筋によれば、投資企業やマーケットメイカーから新たな資金力を補うことで、USTの米ドルへのペッグ回復を図っている模様。投資家には2年間のロックアップを条件に、仮想通貨テラ(LUNA)を50%の割引状態で販売するという。

なお、The Blockのリサーチ部門ディレクターであるLarry Cermak氏はJumpやCelsius、Jane Streetなどの大手ファンドが出資にコミットしていると解説。11日未明時点ではすでに900億円(7億ドル)以上の調達合意に達していると説明した。

現在も交渉は続いているものの、条件の変更などにより、コミットした企業が撤退するケースも想定されるため、今後2日間でLFGの公式発表に対する注目度が高まるだろうと分析した。

なお、執筆時点ではUST価格は0.77ドル。10日午後からは一時回復の兆しが見えたが、70セント台まで再び下落している。

出典:TradingView

一方、10日はコメントを控えていたテラの共同設立者であるDo Kwon氏は11日未明、近々USTのリカバリープランを発表すると告知した。

UST急落の背景

テラ(LUNA)の売買に応じて新規トークンをバーン(焼却)・発行することで米ドルへの連動(≒ペッグ)を維持していたステーブルコインのテラUSD(UST)は週末にかけて0.99ドルに下落。週明けの仮想通貨相場の下落も相まって、下落や投げ売りが重なり、1UST=1米ドルのペッグから乖離した状況が3日以上続けている。

関連:無担保型ステーブルコイン 「TerraUSD」が前日比-40%まで「下落」

LFGは週明けにもUSTのペッグ強化に向け、ステーブルコインへの信頼性を取り戻す施策を講じていた。9日には「今後の相場変動に応じるため」、OTCマーケットメイカーなどに1,000億円相当のビットコイン(BTC)とUSTを貸し付けていくことで、UST市場の安定化を図っていた。

関連:LFGが臨時対策打ち出す、2,000億円相当のビットコインとUST貸付けへ

なお、「ネットワークの渋滞」と出金依頼の殺到を理由に一時LUNAとUSTの出金を停止していた大手仮想通貨取引所バイナンスだが、10日19時前後から再開している。

関連:バイナンス、仮想通貨テラ(LUNA)やUSTの出金を一時停止

なお、界隈からは仮に資金調達に成功しても、失われた信頼を取り戻すのは難しいとの懐疑的な意見も少なくない。

ステーブルコインとは

ボラティリティの高い従来の仮想通貨とは違い、一定の価格帯を保つことを目的とした暗号資産の一種。米ドルなどの担保資産の裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、分散型ステーブルコインのDAI、アルゴリズムを利用した無担保型のステーブルコインUST、USDDといった複数種類が存在する。

▶️仮想通貨用語集

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア