はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大手取引所バイナンス、仮想通貨テラ(LUNA)やUSTの出金を一時停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テラ銘柄の出金停止

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは10日、テラ(LUNA)およびテラUSD(UST)の出金を一時停止する方針を発表した。

バイナンス側はテラネットワークのトランザクション詰まり(渋滞)に伴い、出金取引が殺到したことが原因であると説明。「ネットワークの正常化と出金取引依頼の減少」が確認され次第、出金再開を発表するとしている。

USTはステーブルコインの中では、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)に次ぐ第3位の時価総額有する主要通貨。時価総額TOP20にも名を連ねており、独自のマーケットメイカーで機能し、テラ(LUNA)をバーンするアルゴリズムによって米ドルへの連動(ペッグ)を維持する無担保型のステーブルコインだ。

ステーブルコインとは

ボラティリティの高い従来の仮想通貨とは違い、一定の価格帯を保つことを目的とした暗号資産の一種。米ドルなどの担保資産の裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、分散型ステーブルコインのDAI、アルゴリズムを利用した無担保型のステーブルコインUST、USDDといった複数種類が存在する。

▶️仮想通貨用語集

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

USTのディペッグ

USTは本来、1UST=1米ドルの価格を保つよう設計されているが、先週末にかけて一時デペッグが発生、その後乖離がさらに大きくなり、一時0.6ドル(60セント)を下回る場面も見られた。(執筆時点では80セント台)

出典:TradingView

USTのペッグを保つために利用されるテラ(LUNA)も連動する形で前日比-46%急落するなど、相場全体の懸念材料となっている。特に、テラエコシステムの準備金を管理する非営利組織であるLuna Foundation Guard(LFG)の保有するビットコイン(BTC)売却に関する憶測も飛び交っている。

CoinPost提携メディアThe Blockのリサーチ部門ディレクターであるLarry Cermak氏は以下のようにコメントした。

Jumpまたは、Alamedaが2,600億円(20億ドル)相当の資金で、USTへのベイルアウト(財政支援)を提供するという憶測が広まっている。信憑性に関わらず、このような憶測が広まるのは理に叶っている。

奇跡的に、UST価格が仮に1ドルに復帰できたとしても、失われた信頼は取り返しが付かないだろう。

個人的には、状況が改善するためにはUSTが完全に(または限りなく)担保型の仕組みに切り替えることが必要だ。さもなければ、USTは次第に利用されなくなるのではないか。

また、ParadigmのリサーチャーやMakerDAOのデレゲーターを兼任するHasu氏は「事態の結末に関わらず、USTはもはや分散型と呼ばれるべきではない」と指摘。「一部担保資産も単一団体によって管理されており、独断で市場を操作を行うために利用され得る点において、(米金融政策を決める)FRBの10倍悪い」などと批判した。

関連:市場の関心集めるイーサリアム改善案「EIP-1559」著名アナリストHasu氏が分析

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧