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ビットコイン昨日上昇分を一夜で打ち消す、米長期金利は16年ぶり高水準に

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マクロ経済と金融市場

週明け2日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比74.1ドル(0.22%)安、ナスダック指数は88.4ポイント(0.67%)高で取引を終えた。

前場の東京株式市場では日経平均株価が前日比452円(1.42%)安と続落した。

FRB(米連邦準備制度)による金融引き締めが長期化するとの先高観が台頭し、景気の先行き不安が強まっていることなどが背景にある。日本時間10月6日(金)21時半には9月の米雇用統計発表を控えており、様子見基調となりやすいか。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.88%安の1BTC=27,597ドルに。

BTC/USD 日足

2日の市場では、懸念の高まっていた米政府機関の閉鎖回避を伴いショートカバーで反発した。仮想通貨先物市場では急騰局面の24時間で1億3,400万ドル相当のショートポジションのロスカット(強制清算)が発生した。

しかし、米国時間に28,500ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)で反落すると、そのまま27,300ドルまで下げ足を強めた。米長期金利(10年国債利回り)が16年ぶりの高水準である4.69%台まで上昇したことも重石となり、ほぼ全戻しの様相を呈した格好だ。

日本時間2日23時に発表されたISM製造業景気指数が米国経済の底堅さを浮き彫りにするなど、市場想定を超えて堅調だったことも金利を押し上げたものと見られる。

米ドル高と米債券利回り上昇を背景に、ビットコイン同様金利のつかない金(ゴールド)相場でも売りが先行した。

金先物市場は、23年5月に過去最高値付近の1トロイオンス=2,067ドルまで上昇していたが、10月3日にかけて1トロイオンス=1,816ドルまで急落した。

XAU/USD 週足

FinanceLancelot氏は、市場全体に供給される通貨総量を示す「M2マネーサプライ」について警鐘を鳴らす。

米政府が国債を発行して資金調達を行うためにはドルが必要であるが、FRB(米連邦準備制度)がインフレーション抑制のための金融引き締めで市場から資金を引き上げているため国債を賄うのに十分なドルが不足しているとの見方がある。市場におけるドルの供給量減少は、長期金利の利回り上昇につながりやすい。

一方、The Blockのデータによると、9月中旬以降の米主要株指数(S&P 500)とビットコインの相関係数(30日間)は0.2〜-0.2の範疇を超えておらず、本質的には相関が見られない。

相関係数の推移

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