Nervos Network(CKB)の概要
Nervos Network(CKB)は、相互運用性に特化したブロックチェーン・エコシステムで利用されている仮想通貨。中国発のプロジェクトで、メインネットは2019年11月にローンチされた。CKBは主に各手数手数料の支払い、ガバナンストークンとして利用される。
ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムとして「PoW(プルーフオフワーク)」を採用する。
CKBの初回供給量は336億枚で、そのうち84億枚が即座にバーン(焼却)されている。その後の新規発行手段は2つに分かれており、1つが336億枚を上限とし、ビットコインと同様にスケジュールに従って4年に一度半減期が訪れる新規発行。もう1つは、毎年13億4,400万枚を一律で発行する二次供給で、これはマイナー、DAO報酬および基金へ配布されている。
ネットワークの特徴
CKBのブロックチェーン・エコシステムは、異なるブロックチェーン同士でもシームレスに連携可能なパブリック・ネットワークを構成する、オープンソースのプロトコル集合体。類似プロジェクトには、ポルカドットやコスモスなどがある。
単なる相互運用性の実現だけでなく、その先にあるブロックチェーンアプリの普遍的な構築および利用も視野に入れて設計されていることが特徴。どの資産、どのブロックチェーンにもアクセスが可能で、どのウォレットおよびソリューションからもdApp運営ができるように、開発が進められている。
また、ネットワーク構造を二層に分け、スケーラビリティを強化していることも特徴。
関連組織・パートナー
スケーラビリティが高い分散型ネットワークであり、スマートコントラクトを実装しているという点から、CKBのブロックチェーンはDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の領域での活用が見込まれている。
注目を集めたユースケースの1つが2020年8月、中国国家構想のブロックチェーン・プロジェクト「BSN(Blockchain-Based Services Network)」への統合だ。BSNは、「ブロックチェーンのインターネット」を目指している中国国家情報センター主導のプロジェクトである。
また2021年5月、中国大手の招商銀行傘下の招商国際金融とブロックチェーンファンドを設立している。