ビットコインアドレスの取得から見る重要ライン
ビットコイン(BTC)が下落し、半年ぶりの安値を付けているが、仮想通貨データを分析提供するIntoTheBlock社によると、急激な落ち込み・下落傾向にもかかわらず、ビットコインアドレスの54%である1531万件は依然として「インザマネー(含み益)」の状態にあることが判明した。
仮想通貨の現価格が、最初に取得された、またはアドレスに送信された時の平均価格よりも高い場合、そのアドレスは「インザマネー」であると呼ばれる。つまり含み益を持つアドレスだ。
ビットコインの現在価格は7500ドル以下で取引されているが、半数以上の保有者がその価格より低い時点でビットコインを取得したことを示唆する。
チャートによると、900ドルから4180ドルの範囲でビットコインを購入・入手した「インザマネー」アドレスは最も多い。次に多いアドレスでは、平均価格4100ドル〜6600ドルの範囲にある。
損益の分岐ラインは、投資家心理に直結するため、把握しておきたいデータだ。
一方、現在「アウトオブマネー(含み損)」の状態に置かれているのは約120万アドレスで、その多くは8064ドル〜8866ドル、10078ドル〜19310ドルの2つの価格帯で購入したものが多いという。
ビットコインが6600ドル(約72万円)を超えるまでには、その誕生から8年後の2017年10月までかかっており、1万ドル(約108万円)以上で取引されていた期間は計9か月間になる。
アドレスから見るサポートライン
IntoTheBlock社によると、最も取引され得る価格帯「6600ドル〜7900ドル」で入手されたビットコインのアドレス数で、約200万アドレス。
6600ドルをサポートライン、7900ドルをレジスタンスラインとして、市場の取得価格から見る重要な節目になると指摘した。23日時点のBTC価格は7200ドルで推移している。
「仮に6600ドルラインが割れても、4179ドル〜6630ドルの総アドレスには約200万BTCがあるため、強いサポートになる可能性が高い。しかし、この200万BTCが売られれば、大幅な下落は再び発生するだろう」と説明した。
参考:intotheblock