取引所の預け入れBTCが激減
主要仮想通貨(暗号通貨)取引所が、顧客から預かるビットコイン数が半年ぶりの低水準に達している。仮想通貨データサイトGlassnodeの調査で判明した。
バイナンス、bitfinex、コインベース、Huobiなど主要取引所12社が保有するビットコイン数は、約229.7万BTC(3月21日)で、年初来最高値(1月15日)となった240万BTCと比較して約5%減少した。
最高値をつけた今年1月、BTC価格は昨年12月の6,000ドル台から8,000ドル台まで盛り返す過程にあり、取引所の取引が活性化していたものと思われる。
一方、ウォレットの保有BTC数とともにピークを迎えた2月中旬のビットコイン相場は、原油急落や世界同時株安などの影響を受け、多くの投資家は保有BTCを大量売却、及び取引停止し、出金が相次いだものと考えられる。
特に12日〜13日の急落時は、米大手取引所Coinbaseの出来高は24時間で20億ドルにのぼった。他の取引所も大量な取引を処理し 一部では負荷超過によってシステム障害を引き起こした事例も見られた。
いずれにせよ、過去の記録推移からも同様の傾向が見られる。例えば10月下旬の「習近平砲」における仮想通貨急騰に伴い、取引所への送金が大量に発生したが、反落に伴い取引所残高も大幅に減少した。
取引所への送金数および保管数減少は、BTCの売り圧減少につながるとの見方もある。
参考:glassnode