はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン反発、9月アノマリーはややネガティブ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末8月30日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比228ドル(0.55%)高の41,563ドル、ナスダック指数は197.2ポイント(1.1%)高の17,713で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比86.9円(0.22%)高の38,787円で推移している。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比3.2%高の1BTC=59,292ドルまで反発した。

BTC/USD日足

イーサリアム(ETH)が3.8%高、ソラナ(SOL)が5.2%高、XRPが3.8%高と、主要アルトも軒並み上昇している。

ビットコイン(BTC)は8月26日以降下落基調にあり、60,000〜61,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイク出来るかどうかが問われる。

仮想通貨調査会社Kaikoによると、米国政府などが売却可能な暗号資産(仮想通貨)を大量保有しており、2014年に破綻したマウントゴックスから10年越しに回収された多額の資金が債権者に返還されていることもあり、330億ドル相当のビットコイン(BTC)の売り圧力が示唆される。

関連:マウントゴックス、10年越しに債権者へのビットコイン返済を実施

米国における4年間の政治サイクルも相場の重石となっており、民主党から共和党への政権交代の可能性が取り沙汰される中、新しい大統領の金融・経済政策が明確になるまで、金融市場を不安定にさせるのが通例だ。

機関投資家の資金フロー

そのような状況にある中、資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、上場投資商品(ETP)に対して、週間で3億500万ドルの純流出となった。

ARK 21Shared Bitcoin ETF (ARKB) やGrayscale Bitcoin Trust (GBTC)、ProShares Bitcoin Strategy ETF (BITO)からの流出額が7,828万ドル〜2億2,095万ドルに達した一方、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF (IBIT)は、2億1,055ドルの純流入を記録している。

アノマリー

QCPキャピタルのアナリストは、ビットコインがさらなる調整に直面し、1BTC=54,000ドル付近で強力なサポートを見つける可能性が高いと予想した。

根拠としては、例年9月が弱いという統計データに基づく季節性のアノマリーがあるようだ。2013年以降の平均リターンは-4.78%に達している。

coinglass

主要株指数のS&P 500指数のデータによると、米国株式市場でも9月は他の月と比較して最も低いパフォーマンスを示す傾向が見られる。夏季休暇明けの投資家の売り圧力のほか、機関投資家のポートフォリオ調整、第3四半期の業績予想の下方修正などが要因として挙げられる。

ただし、アノマリーはあくまでも統計的傾向であり、毎年必ず起こるわけではない。

CryptoQuantのレポートでは、「市場予想を上回る米国の経済データが、先月と比較して50ベーシスポイントの金利引き下げ期待を後退させている。」と指摘した。

CMEのFedWatchツールにおける金利先物市場のデータでは、9月24日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における25ベーシスポイントの利下げ確率を69.0%、50ベーシスポイントの利下げ確率を31%としている。

FED

これは、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場のデータを基に、米連邦準備制度(FRB)の政策金利変更に関する市場の予想を確率で表したものだ。8月2日時点では、50ベーシスポイントの利下げ確率は74%予想だった。

今週発表される米雇用統計結果に左右される可能性がある。予想を上回る失業率が出た場合はFRBの大幅利下げを促す一方、リセッション(景気後退)の可能性が高まっていることを示す兆候であり、株や暗号資産(仮想通貨)相場にとって一概にポジティブとは言い切れない。

短期的には、米国の雇用市場が底堅さを示した上で、25ベーシスポイントの利下げが行われるシナリオが最も好都合との見方もあるようだ。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/09 木曜日
17:13
米最大手取引所コインベース開発のBaseが「トークン専門家」を募集開始 独自トークン検討か?
コインベース支援のイーサリアムLayer 2プロジェクトBaseが「トークン・ガバナンス調査専門家」の採用を開始。独自トークン発行に向けた計画が本格化か。
16:18
大手予測市場ポリマーケットに独自トークン発行の可能性、ICE投資後にCEOが示唆
予測市場大手ポリマーケットのコプランCEO が独自トークン「POLY」発行をXで示唆した。3000億円規模のICE投資発表後のタイミングで憶測が広がっている。
14:52
Binance Japan、PayPayと資本業務提携契約を締結 PayPayマネーによる仮想通貨購入サービスを検討
日本のキャッシュレス決済最大手PayPayが、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスジャパンの筆頭株主に。40%の株式取得により資本業務提携を実現し、PayPayマネーで仮想通貨を購入・売却できる新サービスを展開予定。7000万人のユーザー基盤と世界2.9億人のBinanceネットワークが融合し、日本のデジタル金融に革命をもたらす提携内容とは。
14:13
ソラナDEXジュピター、独自ステーブルコイン「JupUSD」発行へ エセナと提携
仮想通貨ソラナ最大のDEXアグリゲーター「ジュピター」が独自ステーブルコイン「JupUSD」を2025年中にローンチ予定だ。エセナと提携しUSDtbを担保に採用するとしている。
11:46
ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引
仮想通貨市場で2つの大きな動きが確認された。1. ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に到達、大手金融機関の配分解禁で機関需要が加速。2. バイナンスのBNBチェーンのミームコイン市場が急拡大、10万人超の新規トレーダーが流入し取引量8200万ドル超え。最新市況を分析。
11:25
Superteam Japan、ナスダック上場DFDVと提携 日本でのソラナ特化トレジャリー事業展開へ
Superteam Japanがナスダック上場のDFDVと提携し、日本初のソラナ特化トレジャリー事業「DFDV JP」の立ち上げを目指す。韓国に続くアジア2例目の展開で、日本の投資家にソラナ成長への参加機会を提供する。
11:20
仮想通貨SOSOのエアドロップ戦略|SoSoValueの特徴やインデックストークンについて解説
仮想通貨SOSOのエアドロップ獲得のポイントを解説。SoSoValueの特徴から、報酬モデル、リスク管理まで網羅。価格情報や今後の展望も。
10:46
Linea(リネア)とは?SWIFTに選ばれる理由・報酬プログラムの始め方
世界11,000の金融機関を結ぶSWIFTがパイロット採用したLinea。TVL16億ドル、85%エコシステム配分の理由とは?メタマスク報酬3,000万ドル、Ignition10億トークンの獲得方法を解説。
10:27
「25年4QはビットコインETFに記録的な資金が流入」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、2025年4QにビットコインのETFに記録的な資金が流入すると同社が予測していると公表。要因を3つ挙げている。
09:55
CZ氏率いるYZiラボ、BNB開発者支援で1,500億円のファンド設立 ミームコイン取引も活発
バイナンス前CEOのCZ氏率いるYZiラボが、10億ドル規模のBNBチェーン開発者支援ファンドを発表した。仮想通貨BNBは急上昇しており、ミームコイン取引も活発化している。
09:41
メタマスク、仮想通貨の永続契約取引機能をローンチ
イーサリアムなどのブロックチェーンに対応する仮想通貨ウォレットのメタマスクは永続契約取引機能をローンチしたと発表。ポリマーケットへの対応計画や報酬プログラムについても説明した。
10/08 水曜日
17:12
ビットフライヤー、「スカイ(SKY)」の取扱い開始
bitFlyerは、メイカーダオ(MakerDAO)の後継トークン「スカイ(SKY)」の取扱いを開始。取扱記念キャンペーンも実施し、販売所での購入が可能となった。
16:54
Binance Japanとは?59銘柄対応の現物取引、7つの主要サービスを提供
Binance Japan(バイナンス・ジャパン)の全貌を解説。64銘柄の取扱い暗号資産(仮想通貨)の内訳、、多彩なサービス内容まで。世界最大級の取引所が日本にもたらすWeb3事業の展望も探る。
16:15
IG証券、ビットコインETF・イーサリアムETFのCFD取引を提供開始
IG証券がビットコインETF・イーサリアムETFのCFD取引を開始。制度化が進む日本市場で、税区分や課税扱いを巡る動向にも注目が集まる。
14:00
「ビットコインは金に比べ著しく過小評価」ライトスパークCEO語る
ライトスパークCEOのデービッド・マーカス氏が、ビットコインは金と比較して著しく過小評価されており、金と同等の価値なら1BTC=130万ドルに達すると主張した。金価格が史上最高値の4000ドルを突破する中、JPモルガンもビットコインが過小評価されていると指摘し、16.5万ドルの価格予測を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧