
ラッセル2000入りも
米デジタルフィンテック企業Mercurity Fintech Holding(ナスダック上場)は11日、8億ドル規模の資金調達によりビットコイン(BTC)の長期保有戦略を実施すると発表した。同社は機関向けカストディサービス、オンチェーンステーキング、トークン化されたトレジャリー管理を通じて収益生成型の仮想通貨運用を目指している。
同社のシー・チウCEOは「ビットコインが将来の金融インフラの重要な構成要素になると確信している」と述べ、デジタル金融エコシステムにおける主要プレーヤーとしての地位確立を目指すと語った。ブロックチェーン技術を活用した金融インフラの専門知識を生かし、戦略的なビットコイン資産の取得と管理を行う計画だ。
同社はFTSE Russellの2025年指数構成銘柄見直しリストに含まれ、ラッセル2000指数とラッセル3000指数への昇格が予定されている。ラッセル2000指数は米国小型株2000銘柄で構成される代表的な株価指数で、機関投資家が参照する景気敏感銘柄の指標として知られている。従来のラッセルマイクロキャップ指数からの昇格により、同社への機関投資家の関心拡大が期待される。
チウCEOは指数昇格について「投資家がブロックチェーン金融分野で当社が創出している価値を認識している証拠」と評価し、ビットコイン運用戦略がその進化の論理的な次のステップだと説明した。同社は伝統的金融とデジタル革新の橋渡し役として、仮想通貨資産管理や資本市場ソリューションの提供を通じて事業拡大を図っている。
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