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米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「イノベーション免除」導入へ

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は2日のCNBCインタビューで、仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を検討していると明らかにした。SECが新たな法律を待たずにイノベーションを促進する権限を持つと述べた。

「米国が長年拒んできたイノベーション分野を受け入れることができる」とアトキンス氏は語った。同氏は仮想通貨業界を米国が支援を怠ってきた革新的セクターと位置づけ、資本調達を容易にする規制改革を目指している。特に新規株式公開(IPO)や中小企業の資金調達環境の改善を重視する姿勢だ。

また、アトキンス氏は企業に義務付けられた情報開示ルールの包括的な見直しも表明した。「SECの開示制度が重要性から乖離した情報を要求するよう乗っ取られた場合、投資家に利益はない」と述べ、規制の抜本的な改革を宣言した。

「この規制維持の怠慢により、時価総額2.5億ドルの企業が100倍の規模の企業と同じ開示要件に従うことになった」と指摘し、SEC規制の負担が中小企業の資金調達を妨げていると述べた。

アトキンス氏は4月の委員長就任以降、仮想通貨セクターを受け入れ、企業側に権限のバランスを傾ける計画を示してきた。ホワイトハウスも上場企業の四半期報告の廃止や株主紛争の改革を求めている。上場企業数は30年前の半分に減少しており、同氏はこれを部分的に規制上の問題と捉えている。

アトキンス氏は4月の就任以降、仮想通貨セクターを受け入れる姿勢を示してきた。11月13日のフィラデルフィア連銀フィンテック会議では、どの仮想通貨が有価証券に該当するかを明確化する「トークン分類体系」を数カ月以内に策定する方針を発表している。

関連:米SEC委員長、仮想通貨の分類体系を明確化へ

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