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仏大手銀行がイーサリアムでステーブルコイン「EURCV」を初発行、 Bitstampに上場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitstampに上場

フランスの大手銀行であるソシエテ・ジェネラルの子会社、SG-FORGEは、イーサリアム・ブロックチェーン上で発行されるユーロ連動型ステーブルコイン「EUR CoinVertible(EURCV)」をローンチした。

ユーロ・ステーブルコインは既に存在するが、フランスの銀行が支援するステーブルコインがパブリック(公開型)チェーンで発行されるのはこれが初めて。ステーブルコイン市場において重要な進展である。

EURCVはERC20トークン規格で流通し、ユーロと同等の価値を保持することを目指す低ボラティリティの暗号資産(仮想通貨)だ。このステーブルコインは、ユーロ建ての現金預金や現金等価物によって裏付けられており、準備資産の分別分離や、トークン保有者への償還可能性を確保するための法的構造が整備されている。

ルクセンブルクに拠点を置く大手仮想通貨取引所Bitstampは、EURCVを取り扱う最初の取引所である。6日からEUR CoinVertible(EURCV)とテザー(USDT)、ユーロ(EUR)を組み合わせた取引ペア、EURCV/USDTおよびEURCV/EURの取引が開始された。

EURCVによる入出金は当初、ソシエテ・ジェネラルがホワイトリストに登録した投資家に限られ、デジタルトークン保有者の受付時には既存のKYC(顧客確認)およびAML(資金洗浄防止)コンプライアンス手続きが適用される。

FlowdeskはBitstampでEURCVの流動性提供とマーケットメーカーを務める。Flowdeskのギレム・ショーモンCEOは、「トークン化された金融の未来を実現する上で、SG-FORGEとの提携は極めて重要」と述べ、今後の金融機関によるブロックチェーン技術の採用増加を予想している。

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ソシエテ・ジェネラルのブロックチェーン戦略

ソシエテ・ジェネラルはフランスでBNPパリバに次ぐ大手銀行。運用資産約1.658兆ドル(約243兆円)は、日本のみずほ銀行、米シティバンクに相当する(23年1月末時点、LexisNexis調べ)。子会社のSG-FORGEはデジタル資産カストディアンおよびデジタル資産サービス・プロバイダーとしてフランスの規制当局に登録されている。

ソシエテ・ジェネラルは11月、イーサリアム・ブロックチェーン上でデジタル証券(セキュリティトークン)を発行し、3年満期の優先無担保社債「サステナブル&ポジティブ・インパクト・ボンド」を1,000万ユーロ(約16億円)で調達。機関投資家のAXAとGeneraliによって全額引き受けた。

この債券のスマートコントラクトにはカーボンフットプリント情報が含まれ、公開されている。これにより、発行体と投資家は債券に関連する炭素排出量をリアルタイムで追跡し、確認することが可能だ。

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