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米国債担保型トークンがアプトスで流通 オンボーディングも視野  Ondo FinanceとAptos提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トークン化された米国債をAptosに

米国債などに投資する機関クラスのオンチェーンファンド「Ondo Finance」は23日、レイヤー1ブロックチェーン「Aptos(APT)」を支援するAptos Foundationとの戦略的提携を公表した。協業の第一歩として、Ondoが発行するUSDYトークンがAptosブロックチェーンに統合されることになる。

USDYトークンは、米国短期国債と銀行預金が裏付ける現実資産(RWA)型のステーブルコインであり、トークン保有者は安定した利回りを期待できる。

Ondo FinanceのCEO兼共同創業者であるネイサン・オールマン氏は、Aptosとのパートナーシップについて「Aptosは機関投資家との強固な関係を築き上げ、ブロックチェーンの未来に対する鮮明なビジョンを持っている。彼らと協力することで、私たちが市場に提供する革新的な金融製品の価値をさらに高めることができる」と強調した。

2023年1月にイーサリアム上で米国債をトークン化する画期的な製品を発表して以来、Ondo Financeは他のブロックチェーンへの進出も推進してきた。昨年12月にはソラナ(SOL)に拡張し、今月初めにはアプトスと共通のプログラミング言語Moveを採用するSui(SUI)へと拡大した。

関連米Ondo Finance、米国債と銀行預金担保のUSDY発行 ステーブルコインに対抗

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

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トークン化資産のオンボーディングで連携

RWA.XYZのデータによると、米国債担保型トークンの市場価値は現在8億6300万ドルに達し、Ondoのロックアップ総資産額(TVL)は1億2500万ドルで、業界内で3位のシェアを占めている。

この提携により、Aptos上の主要DeFiプロトコルであるThalaは、その担保債務ポジション(CDP)プラットフォームにUSDYトークンを担保資産として組み込むことを発表した。さらに、Thalaは自社の自動マーケットメーカー(AMM)でUSDYのサポートも予定している。

出典:DeFillama

DeFillamaによれば、Aptos上にロックされた総資産(TVL)は2.22億ドルに達し、その中でThalaが1億4400万ドルを占め、トップのシェアを保持している。

Aptos FoundationとOndo FinanceはUSDYの統合にとどまらず、将来的には「トークン化された資産の活用と、それを支えるプラットフォームの資本効率を高めるためのステーキング及びリステーキングプロセス」の開発を目指している。

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