OP Mainnetのステージ1到達
イーサリアムのレイヤー2(L2)ソリューションであるOP Mainnet(OP)は、L2ロールアップの評価ラベルが「ステージ0」から「ステージ1」にランクアップしたことが明らかになった。
Welcome @optimism to the club of stage 1+ L2s! (meaning, L2s where the proof systems actually have teeth) I'm looking forward to seeing many more L2s join this club soon, especially some ZK ones. pic.twitter.com/QTfXVoZo2t
— vitalik.eth (@VitalikButerin) June 11, 2024
OP Mainnetは11日、Fault Proofをメインネットに実装した。Fault Proofは、OP Mainnetのセキュリティと分散化レベルを強化するものであり、L2ロールアップの「ステージ2」獲得に向けた3つの評価要件の一つ。
現時点では、競合する主要なイーサリアムL2であるArbitrumもまだFault Proofを達成していない状況にある。
Fault Proofの実装により、OP Mainnetではロールアップで束ねられた取引情報に対して、認証されたアクターだけでなく、一般の参加者からも不正行為の証明を提出できるようになる。これまでは、少なくとも5名の外部アクターのみが同証明を提出できる状態だった。
なお、OP Mainnetは現在、システムの不具合に備えてセキュリティ・カウンシルが許可型に切り替える権限を保持しているという。プロジェクトは今後、「ステージ2」の評価要件である残り2つの達成を目指している。
- バグ修正以外のアップグレードが行われる際、ユーザーがロールアップからメインチェーンに資金を移動(退出)するための猶予期間が30日未満であること
- セキュリティカウンシルが対応する問題がオンチェーンで証明可能なバグに限らず、その他のセキュリティリスクや運用上の問題にも対応できること
ステージ2獲得に向けた、残り2つの要件
「ロールアップステージ」は、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が定義したもので、レイヤー2(ロールアップ)のスケーラビリティと効率性を区切る技術的なフェーズを指す。ブテリン氏は、L2プロジェクトに対して「2024年末までに分散化の取り組みを整えることを目指すべきであり、ステージ1に到達した場合にのみ、ロールアップとして扱うべきだ」と指摘していた。
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ロールアップとは
ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決する方法の一つ。メインチェーンの外で取引を実行するレイヤー2ソリューションを指す。