はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米国を「有価証券2.0」の時代へ ロビンフッド、SECにRWAトークン化の規制案提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RWAトークン化の規制案提出

暗号資産(仮想通貨)や株式などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWA(現実資産)トークン化の規制に関する提案書を米証券取引委員会(SEC)に提出したことがわかった。海外メディアが19日に報じた。

同社は、世界初となるRWAトークン化規制の枠組みを構築するようにSECに要請。今回の提案には、「Robinhood RWA Exchange(RRE)」という取引所を運営するための戦略的な意図があるようだ。

RWAとは

「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。

ロビンフッドはこれまでも、RWAトークン化は可能性を秘めているとの見方を示している。今年2月には、同社のウラジミール・テネフCEOがRWAのトークン化の事業を模索すると語っていた。

関連:「RWAトークン化は仮想通貨革命の真の可能性を解放する手段」ロビンフッドCEOが事業方針を説明

今回報じられている提案書は4月に提出されており、42ページあるという。SECは、ロビンフッドから受け取ったRWAに関する4月25日付の書簡を公開しているが、それは9ページしかないため、別に提案書を提出しているようだ。

テネフ氏は今回の提案書で、RWAトークン化は機関投資家の資産配分における新たなパラダイムだと主張。そして、ロビンフッドはコンプライアンスを遵守しながら、RWAトークン化のトレンドを主導していきたいとし、この戦略の基盤としてRREを運営したいと述べている。

関連:2033年までにRWAトークン化市場が2800兆円規模へ成長 リップル社レポート

ロビンフッドは、トークンの発行や取引を行うための国家の枠組みを作るようにSECに要請。具体的には、トークン化の規格を定めて市場への参入障壁を下げること、トークン化した資産が株や債券などの原資産と法的に同等に扱われること、金融活動作業部会(FATF)のルールに準じて本人確認を実施することなどを提案している。

RREについて

報道によれば、RREはソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)のL2「Base」を組み合わせた構造にして、1秒間に3万トランザクションを処理できるようにすることを計画しているようだ。オンチェーンで決済まで行い、取引完了までの時間を短縮したり、コストを下げたりすることが期待されている。

ロビンフッドはRREのローンチから3年以内に、500万超までユーザーを増やし、運用のためにロックされた資産の総価値「TVL(Total Value Locked)」が100億ドル(約1.4兆円)に到達することを目指しているという。

ゴールドマンサックスのブロックチェーンリサーチ部門のトップを務めるエミリー・カーター氏は以下のようにコメントした。

RREの包括的な商品構造は、米国を「有価証券2.0」の時代に導くだろう。

伝統金融とブロックチェーンを融合するための新たな標準になる。

関連:仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/17 火曜日
14:20
DePINや分散型IDが切り開くAIと仮想通貨の未来は a16zが示す11のユースケース
米大手VCのa16zが発表したAIと仮想通貨の交差点に関する最新レポートを詳しく解説した。アイデンティティ、分散型インフラ、新経済モデルなど11の具体的ユースケースから、実現可能性や今後の課題などを探る。
13:35
アーサー・ヘイズ、ステーブルコイン投機バブル警告もサークル株価上昇を予測
BitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏がステーブルコイン投資ブームの到来とバブル崩壊を警告。サークル株価は上場2週間で公募価格の5倍に急騰し、機関投資家の売買が後押しに。
13:15
米国製「トランプモバイル」発表、トランプ一族企業が携帯電話に参入
ドナルド・トランプ氏の企業トランプ・オーガニゼーションが携帯電話事業「トランプモバイル」を開始する。手頃な価格の通信プランを用意し、米国製スマホも発売予定だ。
11:40
トランプG7早期離脱で地政学リスク拡大懸念も、ビットコインは10万ドル台で推移
トランプ米大統領がイラン情勢悪化を受けてG7サミットを切り上げ帰国し、中東の地政学リスクが高まる中、ビットコインは前日比+0.9%の106,787ドルで堅調に推移。イラン高官のホルムズ海峡封鎖警告で原油価格が5か月ぶり高値に急騰したものの、機関投資家による暗号資産ETPへの資金流入は19億ドルを記録し9週連続の流入となった。
11:00
JPモルガンが「JPMD」商標出願、新ステーブルコイン開発か?
米銀行大手JPモルガンが「JPMD」商標を出願した。内容と名称からステーブルコイン関連との推測もされている。JPモルガンは、すでにKinexysなどブロックチェーン事業に参入している。
10:30
ビットコイン現物ETFの出来高、BTC取引全体の約25%に
仮想通貨ビットコインの現物ETFの出来高は、ビットコインの現物市場におけるシェアが拡大基調にある。最新データでは24.27%で、5月29日には過去最高水準に達していた。
10:05
ビットコイン価格、「セイラー・サイクル」でさらに100倍上昇の可能性 専門家が議論
ビットコインマキシマリストであるブラッド・ミルズ氏が従来の暴騰・暴落サイクル終了を宣言し、機関投資家主導の「セイラーサイクル」で100倍上昇を予測。経済学者らは供給制約で2027年に100万ドル到達可能性を分析。
08:50
香港上場ミーム・ストラテジー、5400万円でソラナ購入
香港のミーム・ストラテジーが、仮想通貨ソラナを戦略的財政配分として購入。高速・低コスト取引とステーキング収益を評価し長期保有方針をとる。
08:20
ナスダック上場企業SRM、トロン財務戦略を発表
ナスダック上場企業SRM Entertainmentは、1億ドルを調達しトロン財務戦略を開始することを発表。トロン創設者のジャスティン・サンを顧問に迎え入れ、社名をTron Inc.に変更する。
07:55
QCP分析「イラン・イスラエル情勢悪化も機関投資家はビットコイン買い継続」
イランが湾岸諸国に米国経由でイスラエル停戦圧力を要請、核協議柔軟性も示唆。QCP分析ではビットコインが中東緊張下でも10.2万ドルから10.7万ドルに迅速に回復、機関投資家の継続的な買いが下支えと指摘。
07:20
サークル株価さらに高騰、米ステーブルコイン規制法案採決と大手企業参入期待で
USDC発行企業サークルの株価が先週金曜日に続いて史上最高値を更新継続。米上院でステーブルコイン規制法案GENIUS法の採決予定とJPモルガンやウォルマートなど大手企業の参入観測が株価押し上げ要因に。
07:00
米証券大手カンターが評価、ソラナは財務資産としてイーサリアムを上回るか
カンター証券がソラナ財政企業3社のカバレッジを開始し、イーサリアムより財務資産として有利と評価。総ロック価値でイーサリアムが上回るが開発者成長率でソラナは優勢と分析。
06:15
6月22日までに知事署名がなければ自動成立か、テキサスBTC準備金法案
テキサス州のアボット知事によるビットコイン準備金法案SB21の署名期限が今週日曜日に到来。署名しなければ自動的に法律として成立し、全米3番目のビットコイン保有州が実現。
06:02
トゥルース・ソーシャル、ビットコインとイーサリアムの混合型ETFを申請
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ運営のTruth Socialが、仮想通貨ビットコインとイーサリアムを組み合わせたETFをSECに申請。資産の4分の3をビットコインに配分予定。
05:45
10週連続でビットコイン追加購入、今回は1520億円相当 ストラテジー社
セイラーのストラテジー社は16日夜、6月9日から6月15日の間に総額1520億円を投じて、10100 BTCを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧