CoinPostで今最も読まれています

BTC採掘シェア、中国が66%に 仮想通貨取引禁じる中国、なぜ有利に?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTC採掘シェア、中国が66%に

「中国に拠点を置く仮想通貨マイニング業者のハッシュレートシェア率が、さらに急伸している」CoinSharesの研究責任者の証言をロイター通信が報道した。

計測した直近2年では、現在のBTCハッシュレートのうち66%が中国マイナーで、同年6月の60%と比較してもさらに急伸していると指摘した。

マイニングの盛んな地域としては、中国の四川省、雲南省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区で、世界ハッシュレートの半数が四川省に集まっているほど、マイナーが集中する地域となる。中国国外では、アメリカ、ロシア、カザフスタンなどにも広がりを見せているという。

ハッシュレートの上昇傾向は、インセンティブに相当するBTC価格に影響されず依然右肩上がりの推移を継続。(BTCネットワークセキュリティの向上を意味する)ハッシュレートの上昇と共にデフィカルティ(採掘難易度)も上昇する関係から、現在のBTCマイニングシーンでは一般ユーザーの入る余地はない。

では、なぜこれほど中国がマイニング地域として有利な状況を維持しているのか?

CoinSharesの研究責任者は、高性能なマイニング機器を大量に導入できる供給網がその利点にあると指摘する。また、四川省を含め、安価な電力代や人件費といったランニングコスト、気候なども含めた最適化が長年の研究の上で行われている。これが大手中国マイナーの現状だ。

高性能マイニング機器の供給では、チップ生産を含めたOEM契約などの主要ルートを、大手マイニング機器メイカーの中国企業(Bitmain、Canaan)などが抑えていること、また自社供給できることもその利点にある。

指摘では、これらの専門機器が国外に広く流通することで、中国の主権も低下していくとの考えが示されているが、機器領域では国外との関税も影響するほか、有利な機器を所有しているほど、享受できる利益が上昇する関係から、中国マイナーの有利な地位は一定数維持される可能性も否めない。

中国では、NDRC(中国国家発展改革委員会)が公表した推進、制限、もしくは禁止を望む産業リストの最終版で、ビットコインを含む仮想通貨のマイニングの記述を削除。仮想通貨マイニングを禁止しない方針が明らかになっている。

仮想通貨取引を禁止する一方で、ビットコイン単体については、厳しい制限を設ける処置は行なっていない。このマイニング領域をひとつの外貨取得手段として利点に見るか、中国政府の動向には世界から注目が集まっている。

参考:reuters.com

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア