CoinPostで今最も読まれています

BFT新検証方法の論文 リブラのCalibra開発チームが公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BFTの新たな検証方法とは

仮想通貨リブラの公式ウォレットCalibraを開発するチームは新たな「ビザンチン・フォールト・トレランス(BFT)」に関する研究論文を発表した。

今回の論文はBFTの新たな検証方法を提案するもの。自ら革新的と表現するこの手法は「Twins」と呼ばれ、全てではないものの、大規模なビザンチン攻撃のシナリオを体系的に生成し、多くのビザンチン攻撃をカバーしていることが特徴だ。

特にコミュニティがプロトコルの欠陥を見つけるのに10年以上かかったという二つの攻撃を、Twinsは数分以内で発見したという。

論文では仮想通貨リブラが基づく「リブラBFT」に対しても検証を行った。その結果を以下のようにまとめている。

TwinsのリブラBFTへの実行は、設定不良と意図的に挿入された論理エラーを数分以内に検出できた。

ビザンチン・フォールト・トレランスとは

ビザンチン将軍問題=合意形成問題では、裏切り者がいるなかで、ビザンチン帝国の将軍たちが攻撃するか撤退するかを決める必要があるが、どちらか一つの選択で一致しないと失敗するという状況を想定。

例えば3人の将軍がおり、撤退、攻撃にそれぞれ1票ずつ投じられているとして、3人目の裏切り者の将軍は攻撃派に攻撃への投票意思を、撤退派には撤退へ投票したと伝達する。

するとそれぞれは自分たちの派が多数派と考え、行動し一致団結できずに失敗することになる。ネットワークを構成する個々(ノード)が故障や悪意などによって異なる情報を伝達する場合でも正しい合意を形成できるかを考える問題だ。

ブロックチェーンでは、検証ノードがブロック生成の中心となるコンセンサス(PoW・PoS等)を担保すること、つまり「ビザンチン・フォールト・トレランス(耐性)」が基本技術となっている。

新生リブラ

リブラ協会は、先日新なホワイトペーパーを発表、トークン設計に大きな変更を加え、単一通貨を担保とする複数のステーブルコイン発行へと舵を切った。

従来の複数法定通貨を担保とするバスケット型リブラは将来的な発行として保留するという。

より現実的な路線となり、当初の計画とは大きく異なる形となっているリブラだが、フェイスブックや大企業も多く参加するリブラ協会が開発しているという事実がもたらす影響は依然として健在だ。

参考:論文「Twins: White-Glove Approach for BFT Testing」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア