CoinPostで今最も読まれています

「今こそビットコインに注目すべき」投資家動向が仮想通貨バブル前に類似=Grayscaleレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン半減期:十日前

出典:Binance

Grayscaleのレポート

米大手投資ファンドのグレースケールが、ビットコイン(BTC)と中央銀行の量的緩和政策に関するレポートを公開し、BTCは安全資産として価値を高めてきているとの見解を示した。

新型コロナウイルス感染拡大に対する景気刺激策として各国が量的緩和政策の実行を続けることによって、現金の供給量が増加し、法定通貨の価値は低下。一方BTCは供給量の上限が定められている上に、今月に半減期に迎える。レポートの結論では「今こそBTCに注目すべき時だ」と結んでいる。

本レポートではBTCの価値を評価する根拠を説明するために、経済状況が不透明な際の投資先として、国債やゴールド(金)にも言及。それらの金融資産と比較する中で、事前に発行枚数が2100万BTCと決められていること、また中央銀行のような発行者がいないデジタル上の資産という特徴を挙げ、BTCが価値の保存手段、また自由に供給量を増やせることへのリスクヘッジとして機能すると述べている。

グレースケールは半減期について、短期的な影響は不明確だが、長期的には投資の際の1つの注目ポイントだと指摘。需要が高まる中、供給量が減少していくアンバランスさはBTCの価格にとって肯定的な要因になると説明。以下は、2011年6月1日以降のBTC発行量の割合と価格の関係を表したグラフ。減少する供給量に対し、右肩上がりの折れ線グラフがBTCの価格だ。

保有者と相場の関係性

またグレースケールは、BTC保有者からの供給量(市場への再配布)にも着目。以下のグラフの黒い線は1〜3年間BTCを動かさなかった保有者、灰色の線は直近90日間でBTCを動かした投機家、緑の線はBTCの価格を表す。この三者の関係から、BTCの価格変動は、短期間で取引を行う投機家の影響を強く受けていると述べている。

この傾向は長期間保有者が価格変動に左右されずに、BTCを保有し続けていることを示唆しており、肯定的な傾向だと説明。しかし、2017年の仮想通貨バブル前の2016年10月以降は確認されていないという

さらにBTCの価値を評価する根拠として、他の資産との相関性が徐々に下がっていることを挙げている。一方で以前から安全資産とされてきたゴールド(金)とは、2019年から2020年Q1(1月〜3月)にかけて歴史的な相関性の高まりを見せていると説明。

このことからもBTCが安全資産として機能してきていることが分かると述べた。以下はBTCとゴールド、米株価指数S&P500との相関性を示したグラフ。期間は2017年1月6日から2020年4月23日だ。

2008年金融危機の際、ゴールドの価格は一時下落したものの、その後いち早く回復。その状況を3月の価格暴落後、現在上昇傾向にあるBTCの価格と照らし合わせている。

関連ビットコイン高騰でトレンド転換か

参考:グレースケール

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア