CoinPostで今最も読まれています

「銀行のビットコイン参入可能に」米投資会社が新たな取り組み

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン取引や、預金口座を可能とするソリューション

米デジタル資産投資・金融サービス企業「New York Digital Investment Group(NYDIG)」が、フィンテック企業Movenと提携し、銀行がビットコインの関連サービスを行えるようなソリューションを提供することが分かった。

Movenは、30〜60日で展開できるターンキー(すぐに使えるの意味)デジタルバンキング製品で知られており、NYDIGのAPIを利用することで、ビットコインの購入、販売、保管サービス、ビットコインで利息を払う預金口座、クレジットカードのBTC報酬プログラムなどを提供することを可能とする。これらの機能を、NYDIGは銀行に導入したいと考えているようだ。

MovenのCEO、Kesh Talwar氏は、提携について次のように述べた。

消費者は、すでに親しんでいる金融サービス企業を信頼している。PayPalのユーザーの17%が最初の月にビットコインを購入していたことからも明らかだ。このパートナーシップを通じて、Movenは暗号資産(仮想通貨)に触れる機会を合理化された方法で多くの人にもたらすことができる。

Talwar氏は、フィンテックと仮想通貨という二つの分野を融合することに可能性を見出している。

また、NYDIGの行った調査によると、ビットコインを所有しているアメリカ人の80%以上が、安全なストレージがあれば銀行にBTCを保管したいと考えており、また85%以上が銀行を通じてBTCを購入したいと答えていた。

提携について、NYDIGの銀行ソリューション責任者であるPatrick Sells氏は、次のようにコメント。

元銀行家として、私は驚いた。多くの銀行はフィンテックの台頭に取り残されていると感じているが、顧客は、ビットコインに関して銀行がリードすることを強く望んでおり、銀行は優位性を利用するチャンスがある。

背景に米通貨監督庁の解釈文書

米国では通貨監督庁(OCC)が2020年7月に、銀行が仮想通貨カストディを行うことを可能にする解釈文書を発表。仮想通貨保管サービスの提供は、従来の銀行活動の現代的な形式であると結論した。

これに関して、OCCのBrian Brooks臨時長官は、銀行が直接にカストディ業務を開始することには複雑な技術や手続きが必要となるため、銀行はむしろ既存のカストディアンと提携するか、買収する方向に動くのではないかと予測。

2020年11月のインタビューでは、大手仮想通貨カストディアンのコインベースやアンカレッジなどの企業が、様々な銀行からサードパーティのカストディ機関になる気はないかとアプローチされている状況を明かした。

今回のNYDIGとMovenが提携して実現するソリューションも、仮想通貨サービスを始めたい銀行にとって選択肢の一つとなりそうだ。

関連:米銀が業界参入の構え、仮想通貨カストディアンに提携アプローチ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア