CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン600万円復帰も激しい値動き、DeFi関連銘柄に強い関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

米バイデン政権による新たな景気刺激策は、インフレ懸念を引き起こす可能性がある。

相場の不確実性を高める米長期金利の利回り上昇により、米ドルが上昇傾向にあり、ドルインデックス(DXY)は92.50ドルの高値を付けている。

一方、米国民に対し1400ドル(約15万円)の特別給付金が追加支給されるため、20年3月の給付金配布時同様、余剰金の一部が金融マーケットに流れ込むことが予想される。

インフレ局面が本格化すれば、米ドル建ての保有資産目減りリスクが際立つことになり、代替資産性が関心を集めるビットコイン市場には追い風とされる。

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)価格は、前日比+0.9%の587万円(54,000ドル)に。一時600万円台を回復し、56,000ドルに達するなど、過去最高値に迫る勢いを見せた。

Glassnode共同創業者でオンチェーンアナリストのRafael Schultze-Kraft(@n3ocortex)氏は、46600ドル〜48600ドルで、循環供給の6.5%に相当する120万BTCが取引されたと指摘、強いサポートになり得るとしている。

Moskovski CapitalのLex Moskovski CEOは、米コインベースにおいて11,554BTCの大量のアウトフローがBTC高騰直前に確認されたことを指摘した。コインベースで購入した仮想通貨の大口出金は、長期保有用カストディウォレットへの送金を意味する場合が多く、同取引所の主要顧客である機関投資家による資金移動を示唆している。

関連:ビットコインの大口購入、過去最高水準

DeFi関連銘柄に高い関心

米最大手仮想通貨取引所コインベースProが、MATIC、SKL、SUSHIの新規上場を発表した。

関連:米コインベース、今年初上場事例── SUSHI(スシ)などアルトコイン3銘柄

Matic Networkは、最大手取引所バイナンスのIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達支援を受けたプロジェクト(Binance Launchpad 第4弾)であり、19年6月には初値の約17倍まで高騰するなど注目を集めた。

一方、Uniswapのコードからのフォークした分散型取引所SushiSwapのガバナンストークン「Sushi」は波瀾万丈だった。20年ローンチ間もない20年9月、創設者のChef Nomi氏が開発資金として割り当てられた一部のSushiトークンを、1300万ドルに相当するイーサリアム(ETH)に売却したことを受け紛糾。

昨年の第一次DeFiブームに冷や水を浴びせたが、その後、大手デリバティブ取引所FTXのCEOであるSam Bankman-Fried(SBF)の呼びかけに応じ、秘密鍵を含むSushiSwapプロジェクト管理権限を譲渡することで決着した。

関連:「寿司(Sushi)」は小説より奇なり 華々しいデビューから一転、創設者が管理権をFTXのCEOに移譲

イーサリアム基盤の分散型取引所Uniswapのネイティブトークン「UNI」が、CoinMarketCap時価総額ランキングでTOP10入りしたことも反響を呼んだ。

プラットフォーム「Uni V3」のアップグレードが近いとの思惑が強まっているが、価格急騰は思惑先行だとして懐疑的な見方もある。21年1月1日のUNI価格は約5ドルであったが、現在価格は31.8ドルと6倍以上まで急騰している。

YearnFinanceの開発者であるAndreCronje氏は、「創設者らのアクティブなTwitterアクションは、マイルストーン終了と新たなローンチを示す場合が多い」との見解を示した。

また、バイナンスコイン(BNB)が前日比一時17.6%高の約300ドルまで高騰する場面もあった。バイナンスコインは、前月比300%高と大幅上昇している。

バイナンス・スマートチェーン(BSC)上で稼働する「パンケーキスワップ」の急拡大に伴い、ステーキングや流動性マイニングによるBNBの需要急増が主な背景にある。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア