CoinPostで今最も読まれています

英名門大、ヘデラ・ハッシュグラフの運営審議会に参加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

運営審議会に新規加盟

へデラ・ハッシュグラフは8月19日、社会科学分野で世界的に著名な英国の大学、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)が、へデラのガバナンス組織である「運営審議会」に加わることを発表した。

LSEは、ロンドン大学の所属校であり、経済学において世界トップレベルの教育・研究機関として知られており、これまでノーベル賞の受賞者も多数輩出している。

同じロンドン大学所属校のUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)もすでに20年5月、へデラ運営審議会に加盟していた。

デジタル・サステナビリティ両立に向けた研究

LSEは、ブロックチェーンとDLT(分散型台帳技術)に関する研究、また関連する商業活動の促進のためにへデラ運営審議会に加盟。

今後、DLT関連の知識を蓄積し、ハッカソン(Hackathon)やソートリーダーシップ(Thought Leadership)、また関連する学生・教員のための研究機会を提供するという。

LSE経営学部のデジタル・イノベーション担当准教授、カーステン・ソレンセン(Carsten Sorensen)博士は、今回のへデラ運営審議会加盟について、以下のコメントを出している。

 

先駆的な学術研究に向かい合う中、我々はパブリックおよびプライベート・ブロックチェーンが、将来のDX(デジタル・トランスフォーメーション)において果たすことになる巨大な役割に注目しました。

へデラ運営審議会への参加は、DXに関する研究や知識共有の拡大において、重要なステップとなります。

我々はこの研究を通して、DLTやブロックチェーンが社会に与えるポジティブな影響を理解し、デジタル・サステナビリティ(デジタル技術と環境のサステナビリティ両立)の研究を開拓していくことを目指しています。

  

また、へデラのCEO兼共同設立者のマンス・ハーモン(Mance Harmon)氏はLSEの加盟についてこう述べている。

 

世界的に著名かつトップランクの学術機関であるLSEが、へデラ運営審議会に参加することは、我々のコミュニティ、そして分散型経済全体にとって素晴らしいことです。

LSEのモットーは「社会の向上」です。この精神は、公共分散型台帳を利用したデジタル・トランスフォーメーションへの理解を深めることにもつながります。

研究業績において優れた評価を得ているLSEのチームが、へデラ運営審議会に加わることは非常に重要であると認識しています。

    

分散型台帳技術とは

分散型台帳技術はDLTとも呼ばれ、英語の(Decentralized Ledger Technology) の省略で、日本語訳したのが分散型台帳技術である。「De-centralized = 中央集権でない(つまり非中央集権)」な台帳技術(Ledger Technology)のことである。

仮想通貨用語集

へデラ運営審議会とは

ヘデラ運営審議会には、現在22の組織や企業が加盟しており、DLT(分散型台帳技術)のガバナンス体制を構築している。

加盟メンバーが最終的に39に達した後、へデラは自由参加型のネットワークへ移行し、完全分散化する計画だ。運営審議会のメンバーには現在、米Google、IBM、ボーイング社、アフリカ最大級の銀行グループ、仏最大の電力会社、韓国のLG電子、そして日本の野村証券など、各国の多様な組織・企業が名を連ねている。

関連:世界第5位規模を誇る仏電力会社、ヘデラハッシュグラフの運営審議会に参加

関連:韓国電子大手LGが分散型台帳プラットフォームHedera Hashgraphに参加

評議会の各メンバーは、コンセンサスを形成している初期ネットワークノードを監督する役割を持つ。メンバーは、全体の運営や方向性に対して平等な発言権を持ち、ネットワークの状態、HBAR価格など、常にノードを監視している。

メンバーの任期は3年間(連続2期まで)で、元メンバーは3年の待機期間後に再入会可能となっている。直近では、分散型オラクルネットワーク提供のChainlink Labsが運営審議会に加盟していた。今回、LSEが加盟したことによりメンバー数は22となった。

関連:分散型オラクルChainlink Labs、ヘデラハッシュグラフの運営審議会に参加

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/09 木曜日
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。
14:00
米ロビンフッド1Q決算報告 仮想通貨収益倍増
大手取引アプリ米ロビンフッドは2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表。仮想通貨収益が前年同期比で倍増していた。
13:20
DeFimansが中高生向けにWeb3講座を開催 筑波大学附属駒場で
株式会社DeFimansが筑波大学附属駒場中・高等学校で中学1年生から高校2年生を対象にWeb3講座を開催。ブロックチェーンとAIの活用案を考えるワークショップなど次世代育成に注力。
12:00
米トランプ前大統領、NFT購入者と夕食へ 仮想通貨に肯定発言も
米トランプ前大統領は独自NFTの特典として購入者らと夕食をとって過ごす。トランプ氏は仮想通貨に対してさらに肯定的な発言をしたところだ。
11:10
トランプ前大統領が異例発言、仮想通貨業界を味方に
今回の発言を受け業界の一部からトランプ氏を次期大統領として支持する声が増えているが、政治家として支持者を得るためのリップサービスにすぎないとの懸念も見られている。
10:20
金融庁、デジタル証券(ST)の規制緩和へ
日本の金融庁はデジタル証券(ST)を普及させるため規制を緩和することがわかった。早ければ8月にも内閣府令を改正する計画である。
10:00
Polyhedra、ゼロ知識証明の生成スピードで業界標準を刷新
Polyhedra Networkが新たに発表したZK証明プルーバー「Expander」は、業界標準を超えるゼロ知識証明の生成スピードを実現し、セキュリティと効率を大幅に向上する。
07:45
コインチェック、ナスダック上場申請で進展
De-SPACで仮想通貨取引所コインチェックのナスダック上場を目指すTHCPは、SECに申請書類を提出したことを発表。その後にコインチェックは、登録書類を公開することを発表した。
07:20
zkSync基盤のSophon、ノード販売で93億円調達
ノード販売とは、Sophonチェーンのノードを運用するためのNFT(ERC-721規格)ライセンスの販売で、早期段階でプロジェクトの仮想通貨トークンを割引価格で入手させるいわゆるトークンセールの一種だ。
06:45
Core Scientific黒字転換、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
米ナスダック上場の仮想通貨ビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィック社は、2024年第1四半期に2,825 BTCを自己採掘した。しかし半減期による影響はまだ反映されていない。
05:40
マスターカード、トークン化RWAの決済試験でJPモルガンやシティと提携
現在の課題として、投資適格債のような証券と、商業銀行のお金のような資産は、それぞれ別のシステムで機能している。RSNを利用すれば、単一のプラットフォーム上でトークン化資産の決済手続きを行うことができる。
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。
14:35
懸念強まる仮想通貨業界へのSEC執行範囲、民主党と共和党議員が激論交わす
米国下院金融サービス委員会は、SECの暗号資産(仮想通貨)を念頭にした執行活動に関する公聴会を開催。民主党と共和党議員のスタンスの違いが鮮明となった。
12:50
FTXが再建計画書提出、すべてのユーザーに100%以上弁済の見込み
破綻した仮想通貨取引所FTXは、米破産裁判所に再編計画の修正版を提出した。すべての債権者が請求額の100%を受け取れるとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア