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世界第5位規模を誇る仏電力会社、ヘデラハッシュグラフの運営審議会に参加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

温室効果化ガス実質ゼロを目指すフランス電力が参画

収益面で世界第5位の規模を誇る電力会社、フランス電力(EDF; Électricité de France)が、高速処理を特徴とした分散型台帳技術開発プロジェクト「ヘデラハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)」の運営審議会(Governing Council)に参加し、ヘデラネットワークのノード運営を開始することを発表した。電力業界から運営審議会に参加するのは、フランス電力が初めてだ。

環境問題とDLTに注力するフランス電力

今回ヘデラハッシュグラフへの参加を発表したフランス電力は、二酸化炭素や温室効果ガス排出量実質ゼロを目指し、気候変動問題に取り組んでいる電力会社だ。2050年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量および吸収量をプラスマイナスゼロにすること)を実現できるよう、炭素使用量を抑えた発電に尽力している。へデラハッシュグラフはこの点について、「計算処理効率の高いヘデラネットワークは、フランス電力の目標と同調しており、エネルギー関連のユースケース開発には、最適なプラットフォームだ」と、プレスリリースで述べている。

またフランス電力は、ブロックチェーンおよび分散型台帳技術(DLT; Distributed Ledger Technology)分野にも積極的に関与している。このような取り組みの一環として、BaaS(Blockchain-as-a-Service)ソリューションを提供する子会社「Exaion」を運営している。Exaionでは、様々なプロジェクトの高速かつ安全な展開をサポートできるよう、ブロックチェーンインフラが整備されている。

今回のへデラハッシュグラフとの提携では、子会社Exaionがヘデラネットワークのノード管理を担当。フランス国内にヘデラネットワークのノードが置かれるのは、今回が初めてだ。Exaionはヘデラネットワークのみならず、ブロックチェーンプラットフォーム、Tezosでもノードを稼働している。Exaionでは、親会社のフランス電力と同様に、環境に配慮した形で開発を進めており、オープンソースや分散型技術を活用することにより炭素依存の少ない電力システムを促進する組織「Energy Web Foundation」や、オープンソースコミュニティ「Hyperledger」にも加盟している。

ヘデラハッシュグラフの運営審議会とは

ヘデラハッシュグラフで特筆すべき特徴の一つが、ネットワークの長期発展および分散化を促すために、ガバナンスがコンセンサス形成プロセスから切り離されていることだ。コンセンサスはヘデラ・ハッシュグラフのトークンであるhbarを使用してプルーフ・オブ・ステーク形式で行われるが、ガバナンス部分を担当しているのが、多様な組織および企業から構成されている「運営審議会(Governing Council)」だ。これまでにIBM、Google、ボーイングおよびユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL; University College London)など、多くの著名組織が運営審議会に参加。日本からは野村ホールディングスが加盟している。フランス電力は、先月加盟を発表したアフリカ最大級の銀行、スタンダード銀行グループに続く、19番目の加盟組織だ。

初期のヘデラネットワークでは、運営審議会の参加組織がノードとして機能する。その他、戦略およびソフトウェア開発の指針決定も、この運営審議会が行う。審議会参加組織は、最長で3年連続、2期まで在任可能だ。このようなシステムにより、ガバナンスの安定性を維持しつつ、パブリックネットワークに欠かせない多様性および分散性が保証されるという。また、ヘデラハッシュグラフのガバナンスモデルにおいては、フォーク(分岐)が起こらない設計になっているため、ネットワークがより安定すると考えられている。

関連:ヘデラハッシュグラフ、アフリカの大手スタンダード銀行グループと提携発表

関連:韓国電子大手LGが分散型台帳プラットフォームHedera Hashgraphに参加

両代表のコメント

フランス電力研究開発部門のシステムリスク査定課にて、代表研究員を務めるGilles Deleuze氏は、へデラハッシュグラフの運営審議会参加に関して、以下のように述べた。

近い将来、電力システム、複雑なサプライチェーンおよびデジタル資産の交換、エネルギー証書、ならびに温室効果ガスクレジットなどをサポートする分散コンピューティング技術が増えてくるだろう。複数の分散型台帳技術エコシステムが、パズルのピースを組み合わせるかのように、これを現実のものにしていく。

フランス電力のブロックチェーン特別委員会は、このようなビジョン実現に向けて、最大限の可能性を持ち合わせている分散型プラットフォーム開発共同事業体および財団を、査定および評価している。ヘデラハッシュグラフのような業界の牽引者との提携により、革新的なテクノロジーおよび組織形態を探求し、価値を創造するエコシステムが構築できると考えている。エネルギー領域およびフランス電力の活動分野におけるユースケース開発を促進することや、ExaionのブロックチェーンまたはDLTサービス、および高性能のコンピューティングサービスの潜在的可能性を引き出すことも可能だ。

ヘデラネットワーク上で、カーボンオフセットおよび炭素クレジットシステム開発を通して、フランス電力の重要な目標を達成するにあたり、革新的なヘデラトークンサービス(HTS)を活用できるだろうと期待している。さらに、高速かつ安全なヘデラの技術的利点を活用し、他のユースケースも探っていきたい。

一方でへデラハッシュグラフのプロダクト責任者、Lionel Chocron氏は、以下のコメントを出している。

今日最も先進的だと言われている組織は、分散コンピューティングの成熟には、複数技術の活用、および顧客が求めるサービスを提供するための努力が必要だということに気づいている。フランス電力は、DLT活用において世界をリードしながら、革新的な電力ソリューションを有したネットゼロ(温室効果ガス排出実質ゼロ)未来の実現、地球を救い健全な経済発展を促進するサービス提供を目指している。彼らをヘデラの運営審議会に迎えることができ、嬉しく思う。彼らが目標を達成できるよう、様々な開発を行っていきたい。

関連:実利用進むHedera Hashgraph、新たなトークン発行サービス「HTS」の提供を開始

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