CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンス、企業価値評価額20兆円で政府系ファンドから資金調達を検討か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンス、大規模資金調達を計画か

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが、政府系ファンドから企業評価額20兆円(2000億ドル)で資金調達を検討していることがわかった。複数の関係筋の話として、中華圏の有識者であるColin Wu氏が報じた。

関係筋によれば、バイナンスは、過去に米大手VCセコイア・キャピタルから出資を断っており、バイナンス代表のCZ氏は当時、「規制当局との連携を支援できるVC企業にしか関心がないと話していた」という。バイナンスは現在、各国の規制当局から取り締まり強化の影響を色濃く受けており、規制当局から「営業許可証」を取得する狙いもあるとの見方を示した。

またWu氏は、バイナンス・シンガポールは過去にシンガポールの政府系VCファンドであるTemasek傘下のVertex Venturesから出資を受けたことがある。

このためWu氏は、バイナンス・グローバルにも出資するのは合理的だと言及。推定時価総額の評価額およそ20兆円について、今年4月にナスダックへ直接上場を果たした仮想通貨取引所コインベースの時価総額542億ドル(6兆円)であり、バイナンスの収益はコインベースの約4倍に達することを根拠にしている。

謝罪と訂正:8/23 18:14

先ほど発信した記事表記に誤りがあったため、謝罪と訂正致します。20兆円の資金調達ではなく、企業価値の評価額(バリュエーション)20兆円規模で資金調達を行う可能性がある、という趣旨でした。大変申し訳ございません。

バイナンス・シンガポールの動向

バイナンス・シンガポールは23日、新たなCEOとしてRichard Teng氏の就任を発表したばかり。Teng氏は今年3月にAbu Dhabi Global MarketのCEOを退任ており、それ以前はシンガポールの金融管理局(MAS)のコーポレート・ファイナンス部門のディレクターを13年務めた経歴を持つ。

CEO就任に際して、Teng氏は以下のようにコメントした。

我々は、ブロックチェーンや暗号技術が急速に主流になりつつある状況を目の当たりにしており、個人や機関、政府間で理解と評価を深める必要がある。

業界のリーダーや政策立案者と緊密に協力して、急速に成長している業界に対する理解を深め、その持続的な成長を支援したいと考えている。

バイナンスのCEOであるCZ氏は、以下のように述べた。

Teng氏がバイナンス・シンガポールのチームを率いて、より多くの戦略的パートナーシップを確保し、イノベーションを促進し、シンガポールの仮想通貨エコシステムを促進してくれることを嬉しく思う。

バイナンスは技術革新のリーダーであるだけでなく、規制コンプライアンスにおけるリーダーにもなる。リチャードの参画は、その方向に向けた大きな一歩となる。

取り締まり強化の対応策

バイナンスは目下、各国の規制当局から厳しい取り締まり措置を受け、逆風にさらされている。最近では、ブラジルの証券取引委員会がポルトガル語のデリバティブ取引の提供停止を発令した。この様な状況下にあるバイナンスは20日、既存ユーザーを含む全てのユーザーに対して、KYC(本人確認サービス)の徹底することを発表している。

KYCとは

Know Your Customerの略称で、本人確認手続きを指す。一般的な取引所では資金洗浄対策(AML)などの犯罪利用を防ぐために義務付けられている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア