CoinPostで今最も読まれています

米クラーケン法務責任者、仮想通貨規制強化への備えを呼びかける

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

規制強化への備えを呼びかけ

米暗号資産(仮想通貨)取引所Kraken(クラーケン)の最高法務責任者(CLO)は23日、仮想通貨業界は、より厳しい規制に直面する準備をしておくべきだと発言した。

ブルームバーグの番組に出演した際、クラーケンのMarco Santori CLOは、次のように述べている。

仮想通貨業界がこの先、米国または海外で、より厳しい、ウォール街式の規制に直面し得ないと考えているなら、空想の世界に生きているようなものだ。

規制強化を考慮しないのは「非現実的」と主張している。ウォール街金融に代表されるような、従来型金融業界を対象とするものと同等レベルの厳しい規制が、今後は整備されるだろうと意見する格好だ。

また、こうした局面では米証券取引委員会(SEC)と議論していくことが大切だとも指摘した。

「SECと対話していくことが重要」

Santori氏は、米大手仮想通貨取引所コインベースのBrian Armstrong CEOが、SECの規制方針が明確性に欠けていることを批判した一連のツイートに言及。

Armstrong氏が主張している内容には、多くの業界関係者も賛同するだろうとした上で、そうした対立的なアプローチは支持できないという。過去を振り返っても、SECと対立して成功した事例はなく、経験的に「SECは議論に応じてくれると感じている」と話した。

Armstrong氏の批判は、SECがコインベースの商品立ち上げを阻止したことが背景だった。コインベースが「Lend」という仮想通貨の有利子レンディング商品を計画していたところ、SECはこの商品を有価証券とみなすことを示唆し、「法的措置を取る可能性がある」と同社に通告した。

コインベースは、これを受けて「Lend」の提供計画を取り下げることを余儀なくされた。Armstrong氏は「SECは、有価証券と判断する明確な理由を明かしていない」、「他の企業が同様のサービスを提供している中で不公平だ」などとして問題点を指摘していた。

関連米コインベース、仮想通貨規制について政策提言を行う意向=報道

関連米上院議員、SEC委員長に明確な仮想通貨規制を求める

レンディングとは

保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得る仕組みのこと。

▶️仮想通貨用語集

ステーブルコイン、DeFi規制の兆しも

クラーケンのSantori氏が予測するように、すでに米当局が様々な面で仮想通貨業界に対する規制を強化する兆しが見られているところだ。

Yellen財務長官は7月に、ステーブルコイン規制が急務であるとして、SEC委員長などが出席する討論会を開催。また、米財務省がステーブルコインの抱えるリスクについての報告書を準備しているとも報じられている。

関連米財務省、ステーブルコインのリスク報告書を公開予定=報道

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

分散型金融(DeFi)については、SECのGensler委員長が「参加者にデジタルトークンを報酬として付与したり、同様のインセンティブを与えているプロジェクトは規制対象になり得る」と発言している

関連米SEC、DeFiの監視でブロックチェーン分析企業と契約か=報道

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。
12:30
コインチェック LSK保有者向け「KLY」エアドロップ対応方針発表
コインチェックは、LiskブロックチェーンのイーサリアムL2への移行に伴い、新谷発足するKlayrのネイティブトークンKLYのエアドロップへの対応計画を発表。スナップショットは2024年5月21日に予定される。
12:25
CPI発表迫り方向感を欠くビットコイン、イーサリアムETF承認は悲観的な見通し強まる
CPI(米消費者物価指数)発表を本日21時30分に控える中、暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインの方向感に欠ける展開で狭いレンジで上下している。
12:00
香港のビットコイン・イーサリアム現物ETFから最大の資金流出
香港の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム現物ETFは4月の立ち上げ以来最大の1日当たり純流出を記録した。米国のBTC現物ETFは流入に転じている。
11:30
SBI VCトレード、口座保有者にHashHubのWeb3レポートを無料提供へ
SBI VCトレードは、暗号資産(仮想通貨)取引のサポート強化として、口座保有者に「HashHub Research」の一部を無料で提供開始。市場動向、プロジェクトの技術的背景などを把握するのに最適。
10:45
グーグル、新AI検索機能の一般提供発表
AIのGeminiで検索体験をさらに向上させるため、グーグルが新機能「AI Overviews」の一般提供を発表。同社のプロダクトにもAIを活用するとし、他にも様々な発表を行なった。
10:05
仮想通貨投資信託提供のCoinShares、1Qで利益総額が前年比11倍に 
仮想通貨投資企業CoinSharesは2024年第1四半期の決算を報告。利益総額は前年比11倍以上増加した。3月にはヴァルキリーのETF事業を買収している。
08:45
Polymarket、ヴィタリックなどから70億円調達
仮想通貨利用のポリマーケットは、2024年にプラットフォーム上で約2億200万ドル相当の予測取引が行われたと報告。特に米国の選挙の結果に125億ドル以上が賭けられており、現在のところドナルド・トランプ氏が49%の確率でジョー・バイデンの44%をリードしている。
08:15
Re、アバランチ上で再保険ファンド提供
仮想通貨アバランチのブロックチェーン上で、RWAである再保険のトークン化ファンドをReがローンチ。再保険業界の透明性を向上させ、オンチェーン決済を促進していく。
07:35
オルカンベンチマーク指数提供のMSCI、マイクロストラテジーなどを追加
MSCIの定期見直しは、投資家にとって重要な指標であり、各企業の市場での位置づけや影響力を反映するものだ。今回の見直しニュースを受け、マイクロストラテジーの株価は前日比で4.15%上昇した。
06:25
ソラナ基盤のDrift、エアドロップとコインベース上場予定
仮想通貨DRIFTトークンは、エアドロップの形でリリースされる。日本時間5月16日21時より取得可能となる。エアドロップ分のトークンは合計120,000,000 DRIFTで、総発行数の12%を占める。
05:50
米ウィスコンシン州投資委員会、ビットコイン現物ETFに255億円投資
米ウィスコンシン州投資委員会がスポットビットコインETFに1億6300万ドルを投資したことを報告。ブラックロックのIBITとGBTCを大量保有し、他の仮想通貨関連企業にも投資していた。
05/14 火曜日
18:00
オントロジー DIDソリューション普及のため、15億円規模の基金を設立
分散型ID(DID)とデータ共有を可能にする高速で低コストのブロックチェーンプラットフォーム、オントロジーは1,000万ドル規模の「Ontology DID FUND」を設立。プロジェクト提案は専用フォームから迅速に申請可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア