はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米上院議員、SEC委員長に明確な仮想通貨規制を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

規制明確化を再強調

米議会のパット・トゥーミー上院議員は24日、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長あてに、暗号資産(仮想通貨)への規制を明確にするよう求める手紙を送付したことがわかった。

トゥーミー議員は仮想通貨支持派の議員として知られており、これまでも他の議員と連携し、仮想通貨の規制確立の必要性をSECや議会に訴えていた。

手紙の内容は以下のようになる。

公平で競争の激しい市場から投資家を守るためにも、規制当局は、仮想通貨を規制すべきだ。14日の議会公聴会で、米証券取引委員会(SEC)は、規制を強化する方針だと言ったが、それはSECが「取締りによる規制」という行動基準を採用したことだ。しかし、その方針自体有価証券の特定をせず、また、有価証券の定義についても明確にしていない。

これはゲンスラー委員長、あなたが考える「すべての仮想通貨取引所が有価証券に該当しないトークンを取り扱っている可能性がゼロに近い」の現れではないだろうか。SECがより明確で、適切な基準を公に提示することこそが、投資家を保護し公平な市場を維持する適切な手段だ。私は、SECが明確な基準を定義できないことに、不安を感じる。

私だけが懸念しているのでなく、ヘスター・パース委員とエラド・ロイスマン委員も、どの仮想通貨が有価証券に該当するのか、SECが明確にしなかったことを残念に思っているそうだ。パース委員たちはSECが具体的な基準を示さないのは、明確なガイダンスを提供するのに消極的である「症状」と表現している。

これら将来性のある新しいテクノロジーの中で、国内投資とイノベーションを阻害せずに、投資家とイノベーターが明確なガイダンスを得られるよう、適切な回答を願いたい。

ゲンスラー委員長は最近、公聴会で「コインベースのような仮想通貨取引所は、有価証券に該当する銘柄を扱っている可能性があるため、SECに登録すべきだ」と主張し、取材ではステーブルコインに関しては、西部開拓時代(規制されていない状況)に例えて指摘するなど、広く規制する意欲を示している。

一方、業界はゲンスラー委員長が掲げる「投資家保護」の方針に対して、仮想通貨市場が伝統金融よりもオープンで包摂的であり、個人投資家も機関投資家のように恩恵(高金利の運用など)を得られているため、SECが個人投資家の利益を犠牲してまでウォール街金融の優位を守る意図ではないかと懸念しているようだ。

関連「コインベースのような仮想通貨取引所はSECに登録を」ゲンスラー委員長が米公聴会で発言

関連米SEC委員長「仮想通貨のステーブルコインはカジノチップに類似」 

中国禁止による恩恵

トゥーミー議員は同日に、中国人民銀行が仮想通貨取引およびマイニングに対する取締りをさらに強化するという新たな声明を受け、米国業界の発展にとっては良い機会であると論じた。

国務院金融安定発展委員会が5月よりビットコインを含む仮想通貨マイニングおよび取引に対する取り締まりを強化してきた結果、多くのマイニング業者は運営を中国から海外へ移転させ始めた。そして今回の方針は業界の更なる「脱中国」を加速化させるとみられている。

関連イーサリアムの大手採掘プール、中国ユーザーへのサービスを停止へ

トゥーミー議員はSNSでこの状況について、「中国の仮想通貨取締り強化は、米国の構造上のアドバンテージを示すいい機会だ」、「北京政府は経済的自由へ敵意を持っており、国民が最先端の金融イノベーションに参加することすら許さないのだ」と指摘している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧