Sparkpoolが中国撤退
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の大手マイニングプールSparkpoolは24日、中国在住のマイナーにサービス提供を停止することを発表。同日に中国が再び発表した仮想通貨禁止令が理由だとした。
Sparkpoolは中国の杭州を本拠地とするマイニングプールで、イーサリアムネットワークのハッシュレートの20%以上を占めている。
今回の発表は、24日に出された、中国人民銀行が仮想通貨取引およびマイニングに対する取締りをさらに強化するという声明に対応するものだ。後日、より詳しいサービス変更の内容を公開するという。
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中国では5月に、国務院金融安定発展委員会がビットコイン(BTC)を含む仮想通貨マイニングおよび取引に対して取り締まる方針を発表したことを受け、多くのマイニング業者は運営を国内から海外へ移転させ始めた。
今回改めて発表された警告で、海外および国内業者をターゲットに、仮想通貨取引及び注文の照合、トークンの発行、デリバティブサービスを「違法」とみなし、取締りを続行する意向を再び強調。マイニングについては「淘汰産業」と定め、地方自治体が根絶するための計画の詳細を掲載している。
中国政府はこれまでも仮想通貨の禁止方針を繰り返し発表していたが、一部の有識者は今回が最も厳重な警告であると指摘している。
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