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「コインベースのような仮想通貨取引所はSECに登録を」ゲンスラー委員長が米公聴会で発言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECの仮想通貨規制

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は14日、米上院の公聴会で、改めて暗号資産(仮想通貨)に対する規制強化の必要性を訴えた。

「コインベース(COIN)のような仮想通貨取引所は、有価証券に該当する銘柄を扱っている可能性があるため、SECに登録すべきだ」と主張。公聴会では、先週に仮想通貨市場で大規模なロスカットが発生して相場が急落した際、コインベースやクラーケン、Geminiなどの米大手取引所で、取引停止や接続障害が確認された事例も問題視された。

関連:仮想通貨市場で大規模ロスカット発生 ビットコイン一時1万ドル幅の暴落

米SECとは

投資家保護や市場の公正性維持を目的に、株や債券などの有価証券の取引を監督する政府機関のこと。仮想通貨が有価証券に該当するかどうかの判断も担っている。

▶️仮想通貨用語集

今回の公聴会については、ゲンスラー氏の発言の原稿が事前に公開されている。あらかじめ、SECの仮想通貨市場に対する規制対応方針について報告する予定であることは分かっていた。

関連:米SEC委員長、仮想通貨市場の規制方針を語る──公聴会の原稿

最近ゲンスラー委員長は、仮想通貨の規制について繰り返し主張を述べるようになっている。仮想通貨には有価証券に該当する可能性があるものがあり、有価証券の取引所としてSECに登録すべきだということも以前から主張してきた。取引所の具体名を挙げたのは今回が初と見られる。

14日の公聴会では、仮想通貨に対して懐疑的な姿勢を見せるエリザベス・ウォーレン議員が、先週に取引所で障害が起きたことを問題視。コインベースを例として挙げ、仮想通貨を購入した後、価格が急落した際に売ろうとした時に取引所がダウンしていることは問題だと指摘した。その上で、SECが取引所を監督する必要があるのではないかと述べている。

これに対しゲンスラー委員長は、SECは仮想通貨取引所を直接監督する権限はないと説明。そして、これまでと同様、SECの監督範囲を拡大する必要性を訴え、多くのプロジェクトに対応する必要があるため、リソースを増やすことを議会に求めた。

仮想通貨の有価証券性

今回の公聴会で、上院でインフラ法案の修正に尽力したパット・トゥーミー議員は、仮想通貨を有価証券と判断する際の明確な基準を提示するよう要求している。特定の仮想通貨が有価証券に該当するかは非常に重要な問題で、SECがどのように線引きしているのかを一般公開すべきだと求めた。なぜ法的措置が取られるまで、SECの判断を待たなくてはいけないのかと訴えている。

この問いについてゲンスラー委員長は、「有価証券に該当しない仮想通貨は少なく、多くの銘柄が該当すると考えている」と幅広く回答し、明確な基準については語らなかったという。

貸付やステーキングの規制

公聴会の後にゲンスラー氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し、ユーザーの資産を保管している仮想通貨の貸付やステーキングのプラットフォームも、SECの監督下に置かれる可能性が高いことを示唆した。

貸付については今月、SECがコインベースが提供予定の「貸付金利商品(CoinbaseLendプログラム)」を有価証券とみなしている可能性が浮上している。

関連:仮想通貨貸付は証券法違反か? 米コインベースがSECから法的措置前の事前通知を受ける

ゲンスラー氏は今回、「中央集権的な取引所や貸付プラットフォームを利用する場合、投資や貸付した仮想通貨は投資家のものではない。所有権を譲渡したことになる」と説明。「投資家が持っているのは、カウンターパーティリスクだけだ」とした。

そして「プラットフォームは、投資家が自分の仮想通貨をスーテクしてくれれば、一定の金利を支払うと説明するだろう。それは実際には所有権を譲渡したことになる。米議会はこういった行為を証券法の下で保護しようとしている」と語ったという。

まだ仮想通貨の貸付やステーキングのプラットフォームが証券法の対象になり、SECの監督下に置かれるかは明言していない。

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