はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場で大規模ロスカット発生 ビットコイン一時1万ドル幅の暴落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン急落

仮想通貨(暗号資産)市場で8日、ビットコインが前日比-11%の大幅安を記録。アルト市場も全面安の様相を呈している。

ビットコイン相場は7日深夜帯に急落した。12時時点で580万円台だったBTC価格は、半日で1万ドル(約110万円)幅の下落を記録。一時500万円を大きく割り込み470万円台を付けるなどオーバーシュートした。円建500万円を下回って取引されたのは、8月20日以来半月ぶり。

日本時間22時過ぎには、新型コロナウイルス変異株により感染再拡大が嫌気され、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均株価が急落する場面があった。

大局的に見ると、43,000ドル付近の強いサポートライン(下値支持線)で急反発しており、少なくとも現時点ではトレンド転換したとは言い切れない。足元のチャートは崩れているため、しばらく様子見が無難な局面と言えそうだ。

同日、南米エルサルバドルで「ビットコイン法定通貨化」法案が施行され、同国政府がビットコイン(BTC)を購入するなど祝賀ムードもあるなか、アルトコイン市場の過熱感を背景にセル・ザ・ファクトで売り圧力が強まったとの見方もある。

一方、エルサルバドルの法定通貨化時にはトラブルも報じられた。国民1人あたり30ドル相当のビットコインを配布する計画だったが、採用した公式ウォレットへのアクセスが、負荷急増により一時停止(現在は使用可能)した。

なお、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、今回の暴落で「押し目買い(Buy the dip)」したことをツイッターで明かした。エルサルバドル政府は、これまでに計550BTCの購入を報告している。

大規模ロスカット

今回の暴落により、仮想通貨市場では市場で大規模なロスカット(強制清算)が発生。CoinbaseやKraken、Geminiなどの市場規模の大きい米大手取引所のサービスでは、一部がダウン(取引停止)・または接続障害が確認された。

データサイトbybtのデータによると、24時間で清算されたロングポジションは36.8億ドル(約4050億円)に及び、内ロングポジション比率が90%を超えている。単一の精算データでは最も大きかったのがHuobiの4370万ドル(約48億円)で、大口の清算が響いた影響を受け、同取引所では米ドル建てで一時4万ドル(約440万円)を下回る価格まで下落。他の取引所と2,000ドル以上の価格差が生じた。

デリバティブ市場におけるファンディングレート(資金調達率)のプラス乖離やOI(未決済建玉)動向からは、高値掴みのハイレバレッジポジションを一掃したと見る向きも強い。

なお、DeFi(分散型金融)データサイト「debank」によると、DeFiレンディング市場における強制清算も、直近3ヶ月で最大となった。

DeFiのレンディングの仕組み上、担保資産の銘柄(ETHやその他のERC20トークン)が一定の価格水準を下回った際、担保率の関係から強制的に清算されるリスクがあり、これも影響を及ぼした。

支援計画が裏目に出たか

また、Redditの大手フォーラムメンバーなどが主体となり、Twitterハッシュタグ「#7SeptemberBuyBTC」を介して、エルサルバドルの法定通貨法案施行を祝し、ビットコイン30ドル分の購入を促す活動が拡散されていた。

これは、エルサルバドルのビットコイン法案への支持を示すことを目的としたもので、ビットコインを大量保有する上場企業マイクロストラテジーのMichael Saylor CEOなども同調した。

彼らは「ポンプ(相場の釣り上げ行為)ではなく、サポートジェスチャの一環」だと主張する一方で、事実売りのセルザファクトを加速させる一因となった可能性も指摘されている。

エルサルバドルでは、専用のデジタルウォレットとビットコイン普及を目的に、30ドル相当のビットコインが配布されることを発表していた。

関連:エルサルバドル、全国民に30ドル相当のビットコインを無料配布へ

動画解説

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧