はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、DeFiの監視でブロックチェーン分析企業と契約か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SECがDeFiを監視か

ブロックチェーン分析企業AnChain.AIは27日、米国証券取引委員会(SEC)と契約を結び、分散型金融(DeFi)の監視に協力していると発表した。Forbesが報道した。

同社のVictor Fang CEOによると、SECは、スマートコントラクトに基づくデジタル資産の世界で何が起こっているのか熱心に理解しようとしており、今回の契約はSECに「スマートコントラクトを分析・追跡する技術を提供」するものだという。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する仕組みを指す。スマートコントラクトは、設定されたお金を投入し、希望する商品のボタンを押すと自動的に売買が行われる「自動販売機」に例えられることが多い。スマートコントラクトの機能が実装されているブロックチェーンで代表的なのはイーサリアム。契約を締結する際には、仲介者や契約書作成などの事務作業が必要になる場合が多いため、自動的に契約を執行できるようにすることで、効率性向上やコスト削減などが期待できる。

▶️仮想通貨用語集

契約料金は年間12万5,000ドル(約1,400万円)で、5年の契約で計62万5,000ドル(約7,000万円)になる。初年度の契約期間はすでに今年5月から始まっているとのことだ。

AnChain.AIは、米カリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を置くスタートアップ企業。人工知能(AI)と機械学習による、暗号資産(仮想通貨)取引所、DeFiプロトコル、従来型金融機関における不正行為の追跡に主な焦点を当てている。

また、AnChain.AIは、予防的に不正行為を防御することにも力を入れている。非合法活動を行う者と結びついた既知のウォレットをカタログ化して監視すると共に、疑わしいアドレスや取引を特定できる予測エンジンも開発した。AnChain.AIの製品は、これまでにも仮想通貨取引所やその他金融機関で利用されてきたという。

「DeFiも規制対象となり得る」

CoinGeckoによると、DeFiセクターの時価総額は現在1,270億ドル(約14兆円)にまで成長している。セクターが拡大する中、米SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は今月、DeFiの中にもSECの規制対象となり得るプロジェクトがあると語った。

具体的には、「参加者にデジタルトークンを報酬として付与したり、同様のインセンティブを与えているプロジェクトは規制対象になり得る」という。こうしたプロジェクトは分散型と銘打っていても中央集権型に近いという認識も示した。

関連米SECがDeFi(分散型金融)を規制対象とする可能性 ゲンスラー委員長が言及

こうした発言が行われていたところだが、今回の契約発表により、SECはすでにDeFiの監視へ乗り出していることが示唆された格好だ。

また、バイデン政権のインフラ法案では、財源元として仮想通貨業界への課税が考えられている。これに関連して、米財務省職員が「DeFiの中にも、税務報告要件の対象となるプロジェクトがあるかもしれない」と述べたことが報じられた。これからDeFiにも監視や規制が広がっていく可能性がありそうだ。

関連米下院インフラ法案の修正は行わず 問題視された仮想通貨セクター報告要件の行方は

ニューヨーク州金融サービス局リサーチ&イノベーション部門の元責任者であるMatthew Homer氏も12日、Merkle Science社のイベントでDeFi規制について話した。

Homer氏は「金融サービスはより自動化・デジタル化されている。規制当局も、実際の場所に出向く検査などの労働集約的な方法を使わないようにする方向で、適応しなければならない」と指摘。また、DeFiプラットフォームが率先して、効果的な規制フレームワークを提案することも一案だと続けている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
07:30
メタマスクにログインできない時の対処法|パスワード忘れ・機種変更も解説
メタマスクにログインできない時の対処法を解説。パスワードを忘れた場合のリカバリーフレーズでの復元方法、機種変更時のウォレット移行手順まで、状況別にわかりやすく説明します。
07:05
ビットコインの長期保有者売圧は飽和点に接近か、K33が分析
K33によると、2024年以降に約160万BTCが長期保有者から市場に戻り、売却圧力は飽和点に近づいている。過去2年間で供給の20%が再活性化され、2026年には安定化する見込み。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧