CoinPostで今最も読まれています

米政府、仮想通貨のリスクを引き続き監視へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ホワイトハウスの最新レポート

米ホワイトハウスは6日、国家汚職に対抗する為の戦略レポートを発表。暗号資産(仮想通貨)に関する項目も含まれた。

同レポートでは、米政府は「仮想通貨(デジタル資産)のもたらすリスクを引き続き監視していく」と説明。汚職(Corruption)がどのようにこれらのリスクを影響するか分析し、状況に応じて政策や規制を改めていくとした。

米バイデン政権は2021年、大型政策のインフラ法案に仮想通貨課税に関する項目を含んだものの、仮想通貨やブロックチェーン業界の規制方針は未だに不明瞭な点が多く残る状況がある。

最近でも、米共和党所属の仮想通貨親交派のPat Toomey上院議員は明確なガイダンスを提供しないSEC(証券取引委員会)を批判する書簡を提出したばかりだった。

関連:米上院議員、SECの仮想通貨規制スタンスを批判

CBDCについて

また、各国の中央銀行が研究・実験を進めているCBDC(中銀デジタル通貨)についても言及。安定性と消費者及び投資家保護、そして違法金融対策の方針に則り、各国のCBDC分析と開発にも参加する方針を明らかにした。

CBDCとは

中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)の略称。各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。

通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題が多く残る。

▶️仮想通貨用語集

米政府はCBDCを発行する計画は現段階ではないものの、ボストン連邦準備銀行とマサチューセッツ工科大学(MIT)がデジタル・ドルの研究を2020年夏から実施している。(研究成果の発表時期は未定)

関連:デジタル米ドルの最新状況 米FRBが読むCBDCの重要性と課題

仮想通貨のリスク

デジタル技術の革新は現金の代替手段のデジタル化や効率性の向上につながる反面、ランサムウェアや人身売買や薬物密輸などの違法活動にも利用されているリスクがあると指摘。詐欺や経済制裁を免れる手段としても利用されているとした。

実際、米国から経済制裁を受けているイランでは、主要国からの措置に対抗する手段として仮想通貨に白羽の矢を立てている。

2020年秋に成立したデジタル資産関連の法律は物資の輸入において、両替商や一部の銀行による仮想通貨支払いが可能になった。また、過去には中央銀行が仮想通貨を買い上げ、貿易資金に充てたこともある。

関連:イラン、中央銀行が輸入品の仮想通貨支払い認める

米ホワイトハウスは過去にも仮想通貨に関する内容を発表した経緯がある。2019年には米国で社会問題となっている人工オピオイド「フェンタニル」の違法売買に関する注意喚起を発令した際、海外からの流通過程で仮想通貨などのオンライン決済が利用されていることを明らかにしていた。

関連:米ホワイトハウス「違法ドラッグの売買に仮想通貨が悪用されている」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア