CoinPostで今最も読まれています

週末開催の「スーパーボウル」、大手仮想通貨企業が広告枠を購入 米国一大イベントの重要性を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨CMが多数放映へ

来週13日に控える米国の大型スポーツイベント「スーパーボウル」にて、多数の暗号資産(仮想通貨)取引所が広告枠を購入し、CMを放映予定であることが明らかとなった。

大手メディアのウォール・ストリートジャーナルが報道した。

関係筋によれば、米国の大手仮想通貨取引所であるコインベースやFTXが広告枠を購入した模様。また、21年12月時点では、旧ステープルス・センターの命名権を獲得したCrypto.com(クリプトドットコム)も広告枠を購入したことが報道されていた。

関連:Crypto.com、米スーパーボウルのCM枠を購入

また、仮想通貨取引所以外でも、ビール大手のミラー・ライトが人気メタバース「ディセントラランド」内のバーチャルな「バー」を描写するCMを放映予定。また、スーパーボウル前のプレーオフの試合では、税金申告ソフトウェアTurboTaxが仮想通貨税金の申告に関するCMを放映していた。

関連:Decentraland(ディセントラランド)とは|メタバースと仮想通貨MANAの将来性

さらに、NFL自体もスーパーボウル開催を記念して、入場チケットに連動した「限定NFT」を提供予定であることを発表しており、関連領域の進展も考えられる。

関連:第56回スーパーボウル、NFT記念チケット発行へ

スーパーボウルの重要性

スーパーボウルは、米国の4大プロスポーツの一角であるNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の決定戦だ。コロナ禍での開催となったものの、2021年の第55回スーパーボウルでも総視聴者数は米国のみで9,640万人を記録(NFL Japan統計)する。

史上最高の視聴者数を記録した2015年のスーパーボウル(ペイトリオッツ対シーホークス戦)では、視聴者数は1億1,440万人を記録するなど、極めて高い注目度を誇る。

国民的行事として米国で毎年多くの注目を集めるため、例年同イベント中の広告枠は企業のPR戦略として定評があり、上映させるCMも事前に公開・告知される風潮がある。

関係者によれば、30秒の広告枠につき、およそ700万ドル(約8億円)の費用が発生する統計も出ている。FTXのサム・バンクマン・フリードCEOは、以下のようにメリットを解説した。

企業ブランドを広める有効な手段の一つ。そのような観点では、スーパーボウルよりも知名度が高いイベントを探す方が難しい。

FTXは21年春、NBAチームのマイアミ・ヒートの本拠地命名権を獲得すると、21年後半にはCrypto.comもこれに続く形でロサンゼルス・レイカーズなどの本拠地の命名権を獲得するなど、スポーツ業界との親和性の高さから、進出を強めている。

他にも、先日引退を発表したNFL界の大スターであるトム・ブレイディ氏や日本人MLBプレイヤーの大谷翔平選手など、多数のアスリートとアンバサダー契約を締結している。

関連:米大リーグの大谷選手、FTXのアンバサダーに

コンサル企業IEGの専門家によれば、2021年の仮想通貨企業によるプロスポーツ業界でのスポンサー費用は北米だけで1.6億ドル(180億円)を超えたと分析。仮想通貨に関する認知度を向上して、人々を教育する手段としてスポーツ広告に着眼したと捉えている。

スーパーボウルを意識した動きも

一方、大手仮想通貨取引所バイナンスは今月3日、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のジミー・バトラー選手を起用した独自のキャンペーンを展開。仮想通貨広告に出演する著名人の言動を鵜呑みにするのではなく、視聴者自身が十分に調査するべきだと呼びかけた。

同ツイートではスーパーボウルの具体名は挙げなかったものの、開催日の2月13日が記されており、これを念頭にしたものと考えられる。バイナンスのチャンポン・ジャオCEOも仮想通貨業界が同イベントに多数のCMを掲載するのはいい事だと述べつつ、ユーザーがリスクを正しく理解する必要性も訴えた。

関連:「著名人の仮想通貨発信に要注意」バイナンスのキャンペーン

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア