CoinPostで今最も読まれています

「テラ(LUNA)をフォークする」 エコシステム存続に向けた復興プランが投票へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Terraチェーンの復興プラン

Terraform Labs社のDo Kwon共同創設者は14日、暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)のエコシステムに関する「リバイバル(復興)プラン」を公開した。

Terraフォーラムへの投稿によると、Do Kwon氏はテラのコミュニティと開発者のエコシステムを維持することを最優先に、Terraチェーンのコードをコピーして再構築すること(「フォーク」と表現)を提案している。

Terraチェーンの再構築に向けたイセンティブを設けるために、新たに10億トークンを発行するというもの。同氏は以下のように述べている。

TerraUSD(UST)は昨年来のテラの成長ストーリーの中心ではあったが、Terraのエコシステムとそのコミュニティこそが保存する価値がある。

提案は、「攻撃開始前」のLUNA・USTトークンの保有者や忠実なコミュニティメンバーや開発者がエコシステムに留まり、これまでのように貢献し続けることを期待している。新しいトークンの配布案は以下の通り。

  • 40%:USTが1ドルを乖離(デペッグ)した時点(@Binance)、より以前のLUNAホルダー(bLuna、LunaX、コントラクトで保有されたLUNAを含む)
  • 40%:新規ネットワーク開始時のUSTホルダー
  • 10%:Terraチェーン停止時点のLUNAホルダー
  • 10%:将来の開発資金としてコミュニティプール

関連:テラ(LUNA)・UST問題をHashHub平野CEOが解説、ビットコイン急落の背景は|CONNECTV・動画解説

コミュニティ投票へ

5月7日以降、アルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」が1ドルの基準値からデペッグ(乖離)し始めると、裏付け資産となる仮想通貨テラ(LUNA)の価値は7日の終値10,114円から5月12日の0.457円まで、約22,000分の1に下落していた。USTは5月13日時点に0.123393ドルまで下落している。

Do Kwon氏は以前は活発にコミュニティに発信し続けていたが、5月11日にソーシャルメディアでリカバリープランの提案したことを最後に、影を潜めていた。当時の提案は、USTを買い支えるために、Luna Foundation Guard(LFG)が新たに1,300億円(10億ドル)の資金調達を行うというもの。LUNA暴落の最中だったこともあり、投資家からの支持を得られなかった。

関連:LFG、テラUSD(UST)の救済視野に1,000億円規模の資金調達か=報道

Do Kwon氏は新たなリバイバルプランについて公開すると共に、直近数日間の沈黙について以下の様に釈明している。

ここ数日、USTの暴落によって大打撃を受けたテラ・コミュニティの人々(開発者、コミュニティのメンバー、スタッフ、友人、家族)への電話対応に追われていました。私の開発が皆様に苦痛を与えたことに、心を痛めています。

出典:Terra Station

新たなリバイバルプランについては14日午前8時頃から投票が開始されており、1時間が経過した時点では賛成が100%となっている。過去の投票は数日以内に定足数に達するケースが多かった。

フォーラムでのコミュニティの反応は様々。あくまでも方針を打ち出した内容に過ぎないため、細部を確認しようとするものや、単にLUNAを買い戻すよう懇願するものも見られる。投稿から7時間で4,5000viewを集め、1600件のリプライを得るなど注目を集めている。

関連:ブラックロックとシタデル、ステーブルコインUSTの取引を否定

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/10 金曜日
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。
10:25
米SECの審査で、仮想通貨ウォレット企業の株式上場が延期
仮想通貨ウォレットのスタートアップ企業Exodus Movementは、米SECのためにNYSE Americanへの株式上場が遅延していると発表した。
09:45
リップル社、DeRecの創設メンバーに参加
リップル社とXRPL Labsは、仮想通貨や個人情報に関する取り組みを行うDeRec Allianceの創設メンバーに加わった。これからユーザー体験を簡素化し、Web3の普及に取り組んでいく。
08:20
米マラソン、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
マラソンの純利益は、仮想通貨ビットコインが3月に過去最高値を更新し73,000ドルまでに到達のこともあって前年同期比で184%増の3.372億ドルに押し上げられた。
07:15
ロビンフッドCEO、米SECと争う姿勢示す
米国が仮想通貨へアクセスできるように守っていくとロビンフッドのCEOが発言。同社は米SECからウェルズ通知を受け取っており、争う姿勢示している。
06:45
バイナンスやOKX、TON基盤「Notcoin」のマイニング開始予定
仮想通貨Notcoinとは、「タップして稼ぐ」のトークンマイニングの仕組みを通して、多くのテレグラムユーザーをWeb3に取り込む目的のバイラル・ゲームだ。
06:12
カナダ当局、バイナンスに6.8億円の罰金
仮想通貨取引所バイナンスについては昨年11月アメリカで財務省と和解しており、マネロン対策と制裁法違反で合計43億6,800万ドルの罰金を支払うことになった。また、退任したCZ氏は先月末に懲役4か月の判決が下された。
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。
14:00
米ロビンフッド1Q決算報告 仮想通貨収益倍増
大手取引アプリ米ロビンフッドは2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表。仮想通貨収益が前年同期比で倍増していた。
13:20
DeFimansが中高生向けにWeb3講座を開催 筑波大学附属駒場で
株式会社DeFimansが筑波大学附属駒場中・高等学校で中学1年生から高校2年生を対象にWeb3講座を開催。ブロックチェーンとAIの活用案を考えるワークショップなど次世代育成に注力。
12:00
米トランプ前大統領、NFT購入者と夕食へ 仮想通貨に肯定発言も
米トランプ前大統領は独自NFTの特典として購入者らと夕食をとって過ごす。トランプ氏は仮想通貨に対してさらに肯定的な発言をしたところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア