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前澤友作氏、Twitterで「Web3 自律分散型組織(DAO)」の設立を呼びかける

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DAO設立をTwitterで呼びかけ

ZOZOの創業者で株式会社スタートトゥデイの前澤友作代表取締役は30日、Web3(分散型ウェブ)を基軸とした自律分散型組織(DAO)の設立をTwitterで呼びかけた。

DAOとは、自律的に機能する分散型組織を指す用語。一般的な企業などとは異なり、経営者のような中央管理者が存在せず、参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

前澤氏の構想するDAOは、希望者が少額出資(1万円など)を行い参加するシステム。ケースに応じてスマートフォンなどから行える作業などが依頼されるという。発生した利益には「山分け」形式となる計画だ。

同氏は組織の形態について「DAOではみんなで一丸となり、みんなでアイデア出し合い、みんなで儲けて、みんなで分け合う」形をイメージしてほしいと説明している。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、アンチテーゼとして生まれた新しい潮流。ブロックチェーン技術などを基盤とした非中央集権的なインターネットを指す。主なユースケースには、仮想通貨ウォレットでアクセスできるdApps(分散型アプリ)やゲーム内アイテムをトークン化するNFT(非代替性トークン)などがある。

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国内発のDAOも複数存在

DAOの多くは海外で誕生したものだが、日本国内からスタートした組織も少なからず存在する。

22年1月には、Web3企業のフィナンシェが「國光DAO」の設立を発表した。「Web3、メタバース領域で日本発、世界で活躍するユニコーンを増やす」ことを目的としており、トークンを基盤としたコミュニティ機能も実装。

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同DAOは、チャンネルを役割ごとに作成し、各チャンネルで目標設定や進め方を決めるというやり方を想定。将来的には海外でトークンを、國光DAOの仮想通貨として発行する仕組みも検討している。

フィナンシェ自体、ブロックチェーン領域には以前から携わっており、NFT(非代替性トークン)の企画・支援事業やトークン型のクラウドファンディング2.0 「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営している企業だ。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

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また米国では日本発の企業Kinomis, Inc.がDAO型の実店舗「DeStore」を展開中。出品料を受け取る代わりにオフラインでの顧客情報や反響などのデータを提供するビジネスなどを展開しており、3月、資金調達の実施によって累計調達額が約7,000万円に達したことが報じられた。

NFTをミント(発行)している国内発DAOも存在する。アニメPV化やブロックチェーンゲーム化などを展開している国内発NFTコレクション「CryptoNinja」の運営元、「Ninja DAO」はそのような組織のひとつだ。同DAOは、17,000人を超えるコミュニティを形成しており、クリエイターやプランナーなどがコレクションのIP活用に関する研究を行っている。

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Web3ファンド立ち上げを宣言

前澤氏は、以前からブロックチェーンやWeb3領域で、活動を行ってきた実績を有している人物だ。

21年には、パレットトークン(PLT)を手掛けるHashPort社に対して同氏を引受先とする、第三者割当増資の形式で約4.8億円を出資。また、同年12月に宇宙旅行を行った際には、ISS(国際宇宙ステーション)からNFTの発行を行ったことで注目を集めた。

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先日27日には、Web3及びメタバース領域を専門とする、100億円規模の投資ファンド「MZ Web3ファンド」を組成したことを発表している。同ファンドはWeb3関連領域における事業を行う企業や団体および、VR/AR/XR等の技術を活用したプロダクトやサービスを提供する企業への投資を行う予定。

審査通過後、1週間以内の払い込みを行うスピード対応を特徴とし、事業の立ち上げ段階では仮想通貨や技術領域について専門家が助言し、投資先企業のプロモーションやマーケティングも支援していくという。

前澤氏は、ファンドについて「新しい技術について「わからない人」たちも巻き込んでいく」ことを強調している。

関連:DAO(分散型自律組織)の仕組みや将来性とは|Nansen寄稿

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